昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

ゆうきまさみ『白暮のクロニクル』その1

『白暮(はくぼ)のクロニクル』
(13~)現代日本社会に
溶け込み、人間と共存するほぼ
不老不死の存在「オキナガ」の
青年・雪村魁を探偵役にした
一風変わったミステリー作品。

ワトソン役は厚労省勤めの
元気なでかい姐ちゃん、
伏木あかり。

「オキナガ」は日光が苦手とか
いつまでも若いままで、心臓に杭を
打ち込まない限り死なないとか
吸血鬼のようなもの。

吸血鬼が厚生労働省
お役所に管理されてるとか

「長命者擁護法」なんて
法律があるとか
ファンタジーとリアルの
バランスが面白い。

1巻冒頭、研修中のあかりは
役所の人々と共に、違法な生肉を
提供しているという店の検査に
来たところ、店主は殺害されて
いました。

当然、現場は警察案件となりますが
店から食中毒患者が出た疑いが
あるからと、警官に手洗いを
強く念押しするあかり。

凄惨な殺人現場を目撃し、
トイレで吐きまくってたわりに
タフというか仕事熱心というか……。

ところがそこに厚生労働省参事・
竹之内が登場。

被害者が「オキナガ」であると
警察に告げます。

刑事「オキナガは死なないと
聞いてるぞ!こないだもそれで……」

そんな中、あかりは子供にも
被害が及んでいると、
食中毒の調査を諦めきれず
竹之内にまでくってかかります。

即日、厚労省に呼び戻された
あかりは竹之内にスカウトされ
新たな部署に異動になります。

新たな配属先は
「夜間衛生管理課」

新しい上司・久保園と共に
火葬された被害者の骨を
持って「按察使(あぜち)
文庫」を訪れ、

そこで謎めいた美青年・
雪村魁(ゆきむら かい)と
出会います。

序盤は「オキナガ連続
殺人事件」を通して

魁とあかりをメインに他の
キャラクターたち、
オキナガとは何かという
説明が描かれます。

魁のような妖しい美青年は
今までのゆうき作品には
なかなか見ないキャラですね。

見た目18と言っても通りますが
実年齢88歳。

あかりの特徴である「立派な
眉毛」は女の子らしくないとか
素朴、マイペースの記号かと
思ったら実は重要な伏線だった……。

続きます。