昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

アニメ版『聖闘士星矢』オリジナル設定 その3

久しぶりに『星矢』の話を。

TVアニメ版33・34話には
かつて紫龍と龍星座の聖衣を
競ったもう一人の老師の弟子、
王虎(おうこ)が登場します。

虎モチーフのキャラなので
ワイルドな見た目。

ボサボサ長髪に浅黒い肌、爪は長く、
声は井上和彦さん。

鈴置洋孝VS井上和彦って
結構珍しい組み合わせ。

大雑把に解説すると、この頃
紫龍はペルセウス座のアルゴル
との戦いの直後で失明してます。

五老峰に戻ったけど治療法も
なく、星矢たちに置いて行かれる
悪夢にうなされたり。

このままでは戦えない……と
苦悩する紫龍の前に

かつてのライバル王虎
現れ、戦いを挑んでくる。

その戦いを通じて紫龍は
目に頼らない戦い方を
会得する……という流れ。

原作では五老峰に戻った後、
デスマスク来襲まで農作業に
楽しみを見出してました。

アニメ版は12宮編突入前に
なんとか尺稼ぎしようと
オリジナル展開の連続。

制作側の苦労がしのばれますが
ツッコみどころも多すぎて……。

紫龍のことはもう諦めろと
言う一輝にキレる星矢とか

雨の中出て行って
(星矢たちに心配をかけるんじゃない)
とモノローグする一輝とか、

「あんな言い方しかできないけど
紫龍を心配してるんです」
(意訳)と、フォローを入れる
沙織さんとか

昭和の東映作品らしさが
全面に出てます。

その頃、五老峰では春麗

紫龍「俺にはもう構わないでくれ」

重い雰囲気との対比として
窓辺には鳥が二羽、
部屋の片隅ではリスが二匹
仲睦まじくしているという

妙にメルヘンチックな
演出にじわじわきます。

最大のツッコみどころは

紫龍の手を取って散歩の途中で
春麗が「少し汗かいちゃった」と
服を脱いで滝壺で泳ぎはじめる。

……何のプレイ?

春麗「こっち見ちゃいやよ」

紫龍「僕なら大丈夫
残念ながらね」

という会話も、春麗
トビウオのように水中で
跳ねまわってたのに

突然溺れるのも色々と
アレだ……。

彼女を助けて登場したのが
王虎でした。

 折角だから続きます。