昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

重野なおき『信長の忍び』

信長の忍び(08~)
織田信長に仕える最強忍者
少女、千鳥を主人公にした
4コマギャグ漫画です。

16年にTVアニメ化しました。
(5分アニメ)

千鳥の性格は温和で天然。
忍び刀は二刀流。

チート級の強さではあっても
手傷を負ったり、
捕まったりもします。

体型含めて子供っぽさが
あるのであまり「くの一」って
感じがしません。

基本お馬鹿なので、相棒の
助蔵が頭脳面をフォローします。

(助蔵は武器や防具を作ったりと
有能な相棒だが、戦闘力はない)

千鳥は泳げないという
弱点があり、子供時代、
溺れてるところを信長に
助けられたのが出会い。

その時に信長を狙う
刺客を討った礼にと
貰ったのが頭の黄色い
髪結い布=リボン。

リボンは千鳥のトレードマークで
あると同時に、二人の絆の
象徴のようなもの。

大事すぎて武田の忍びに
燃やされた時は衝撃で

(拷問にも耐え抜いたのに)
最後の気力が尽きそうに
なっています。

なお恋愛フラグはなく、
あくまで主従。

千鳥「ごほうびに頭なでなで
してください」

というおねだりが
微笑ましい。

恩人というだけでなく、
千鳥視点の信長は

「乱世を終わらせる」という
時代の先を見据えて動く人物と
して描かれます。

勿論ギャグ漫画なので

信長「各地の甘い物を
全て我が手に!!
これぞまさしく天下糖一!!」

同時に甘党という一面を
強調したキャラ付けも
されています。

基本的な性格は時に厳しく、
寛容なところもある、
まっとうな織田信長像です。

帰蝶とはいい夫婦だし、
妹の市も大事にしてるし
人間味にあふれている……。

基本的にはほのぼのした
作風ですが、史実に基づいて
話が進むのでシビアな展開が
何度もあります。

松永久秀「理(ことわり)が
まかり通らないから
乱世なのだよ」

とてもギャグ4コマの
台詞じゃない……。

本作以外にも同作者の
戦国4コマが何本もありますが

同一キャラの性格がブレないのは
それだけ登場時に練り込まれている
からでしょう。

詳細なエピソードが次々
出てきて、勉強になります。

続きはまたそのうちに。