昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

よしながふみ『きのう何食べた?』その1

きのう何食べた?(07~)
同棲ゲイカップル、弁護士の
筧史朗(通称シロさん)と
美容師の矢吹賢二(通称
ケンジ)の

日常と食生活を淡々と描いた
作品です。

略称は「なに食べ」

19年に実写ドラマ化
されました。

シロさん=西島英俊
ケンジ=内野聖陽

祝!実写映画化!!
公開は2021年です!

というわけで語ります。

※ゲイカップルといっても
生々しい描写はありません。

(掲載誌『モーニング』ですから)

一応料理マンガジャンルとはいえ
青年誌に40代ゲイカップルの
日常モノってのいうのも
すごい話だ……。

日常(主に仕事や人間関係)の
エピソード→家に帰ってご飯
作ってほっこりという漫画は

乱暴に言えばドラマ部分が
面白くなくても、ご飯シーンが
美味しそうだったり、レシピが
実用的であれば成立します。

しかしそこはストーリーテラー
よしながふみさんのこと、
ドラマパートの面白さも
折り紙つきです。

よしなが作品の特徴として

1:積み重ねエピソードによる
キャラの変化。

2:エピソードの絶妙なリアルさ。

が、挙げられます。

序盤、シロさんは結構
気難しい印象。

私生活のことを客相手に
話したケンジに
怒ったりしてます。

息子がゲイなのを受け入れようと
するあまり、全力で迷走する
母親の言動に悩まされたりと

ゲイであると知られることに
ピリピリする事情も
描かれます。

しかし年月が経つうちに
次第に丸くなるというか
妥協できるようになって
いきます。

何か大きな出来事があって
急に気持ちが変わるのではなく

年月やちょっとしたことの
積み重ねで変化していた、と
いうのはリアルでもよくあること。

その「積み重ね」エピソードや
それにまつわる悩みや台詞が
ものすごく共感できる……!

(親は息子がゲイと知ってると
料理友達の佳代子さんに話した際)

シロさん「知ってるからって
分かってくれてるわけじゃ
ありませんから」

ゲイとか以前にこの台詞に
(ああ……そうなんだよ……!!)
って思った人は多いはず。

続きはまたそのうちに。
ちなみにレシピもすごく
重宝してます。