昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

荒川弘『鋼の錬金術師』その3

前回も言いましたが
ヒューズさんが大好き
だったので彼が死んだ回は
大泣きしました。

基本的にエドのキャラが前向きで
ギャグやほのぼのした掛け合いも
多いので

あまり「ダーク・ファンタジー」感が
ない時もあるのですが、たまに
改めて思い知らされますよね。

特にヒューズさんの場合は
奥さんに化けて、反撃の手が
止まったのを狙う残酷さ。

そしてもう一つの印象深い
初期エピソード、

国家錬金術師の資格の更新に
必要な成果を出せずにいた

錬金術師タッカーが創り出した
「人語を解する合成獣」とは……。

エド「ニーナとアレキサンダー
どこに行った?」

タッカー「……君のような 
勘のいいガキは嫌いだよ」

この台詞は妙にネットで
使われてる気がする……。

やりきれない話でしたが
それだけに未だに台詞一つで
思い出せるインパクトが
あります。

読者をドン引きさせた
タッカーを殺害するという
形で登場したのが
スカーフェイス

何故か錬金術師ばかりを
狙う彼の目的は……。

スカーがエドや大佐たちと
戦い、物語をひっかき
回したところで、話は一旦、
本筋から離れます。

その前にホークアイ中尉の
(炎が出せない
マスタング大佐に対して)

「雨の日は無能なんですから
下がっててください大佐!」

は名言すぎる……。

ウィンリィと一緒に
機械鎧で栄える街、
ラッシュバレーに行ったり

エルリック兄弟の師匠・
イズミに会いに行ったり……。

過去回想を織り込んでは
いるけど、本筋は……?

と、読者が思っていると
突然提示される

話の核心中の核心、
エドとアルが大切なものを
失った時に見た「真理」

=物語の重要部分のド真ん中に
入るという、意表を突く構成に
なっています。

関係ないけど
同作者のエッセイマンガ
百姓貴族6巻で

作業中にベルトコンベアに
持って行かれそうに
なった若奥さんを、

小柄な姑さんが咄嗟に
放り投げて助ける
エピソード、

イシイさんが
皆川亮二先生みが
ありますね……!!」

と言ってましたがそこは

イズミ「主婦だッ!!!!!」

と言ってほしかった……。

続きはまたそのうちに。

鋼の錬金術師 完全版(5) (ガンガンコミックスデラックス)

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  • 作者:荒川 弘
  • 発売日: 2011/08/22
  • メディア: コミック