昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

よしながふみ『大奥』その10(19巻感想)

無血開城で江戸の町は守られ
ましたが、大奥は終わりの日が
近づいてきます。

勝海舟和宮が女という
大きな秘密を抱えて、
よく大奥を切り盛りして
きましたねと言われ

瀧山「分かってくれるか
まこと難儀であった
まことに難儀であったのだ勝!!」

……大事なことなので二回(古語)

天璋院の発案で最後に皆で
お花見をすることになります。

(時期的に桜でなく藤とつつじ)

和宮改め静寛院宮
(せいかんいんのみや)が
皆の前に姿を現した時の
衣装の袿(うちぎ)は

能登さんが持ち帰った
家茂公の京土産……。

「今までまこと世話に
なりました」

こんなにも晴れやかな表情を
前にしたら、土御門さんも
そりゃ泣きますね。

そして遂に大奥を去る日が。

瀧山「全てはお万の方様から
始まったのでございますな……」

「お万好み」の流水紋は
1巻から登場してるので
残していく衣装の中にあるのに
しみじみします。

家光時代から幕末まで
カリスマのあるイケメンは全員
どの代でも「お万の方の再来」と
言われる程の影響力がすごい。

過去の将軍たちが3ページに
渡って描かれてからの
無人のお目見えの間が
すごく胸に来ます。

どの将軍もそれぞれの
苦悩を抱えて懸命に生きた……。

(4代12代はまぁ……)

ここで瀧山はある決断をします。
(あえて書きません)

中野&中澤さんの有能さは
天井知らずとだけ。

あと宮様のツンデレ発言が
素敵すぎる。

また、この巻ではしっかり者の
能登改めお志摩が真っ青になる事態が。

笑顔で逃げ道を奪ってくる
天璋院様こわい……。

入城した官軍によって
没日録も「大奥に男がいた」
証が全て燃やされてしまってからの

希望に満ちたエピローグが
見事としか言いようがない。

天璋院改め胤篤様は
髪を切ってもイケメンです。

そして変わらず女たらし……。

まだまだ語りたいことは沢山
ありますが、続きはそのうちに。

 よしながふみ先生、
素晴らしい物語を
ありがとうございました!!

どの代のキャラ同士の関係性も
味のある脇役キャラも
大好きです!!
番外編もいつか見たいです……。