昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

河惣益巳『火輪(かりん)』その2

このお話はかなり情報量が
多いのですが、大まかに
3つの骨子があります。

・リーアンが様々な人と出会い、
成長し、そのルーツを知る
エピソード。

疑似親子のような竜王
敖広との関係。

助けられてばかりでなく、
後半ではリーアンが彼の
ために戦います。

仙人修行の師匠・楊戩(ヤンジン)
こと清源妙道神君は頼れるサポート
キャラかと思ってましたが

次第に彼も物語に深く
関わるようになってきます。

実父・戴望(タイワン)は
竜王家の姫を祖先に持つ公子。

彼との出会いをきっかけに
話が大きく動き出します。

彼の地仙としての力で
本性の金真珠に戻っていた母が
人型を取れるようになり再会、

後に恋愛フラグが立つ従妹の
杏沙(シンシア)とも出会います。

・人間界での騒乱。
華王朝滅亡と反華連合
との戦い。

父と兄を殺した新帝は
早速大規模な親征を行い、
諸侯に離反されます。

宰相として兄を支えるはずの
第四公子リュイの望みは

母である黒真珠の精・黒韶
(ヘイシャオ)を人型に
戻すこと。

そのためには人間の負の力
=恨みや憎しみが必要なので
人界に争いを引き起こします。

そして人界を乱すことで
天界、仙界にも影響が……。

・天界、仙界での愛憎劇と戦い。

天帝・開(カイ)は竜王敖広に
執着しており、彼の心を占める
白玲やリーアンを敵視します。

女体化リーアンに嫉妬のあまり
西王母の住む聖地「瑶池」を
滅茶苦茶に破壊してしまい、

激怒した新・西王母こと
竜吉公主は開に宣戦布告。

竜吉公主の夫の楊戩に
とっても開は仇でした。

人界の争いに関与したくない
リーアンはこの時、仙界に
戻っていましたが

開と同じく天帝の証・豎眼
(じゅがん)持ちなのが判明。

※額の目。

時期天帝に担ぎ上げられそうになり
仙界にもいられなくなります。

どんどんチートな設定がついて
いくのに、そのせいで居場所を
定められないという……。

華やかでドラマティック、
そして波乱万丈な傑作です!!

天帝とか竜王とか天界周辺が
一番昼ドラめいている……。

続きはまたそのうちに。

火輪 2 (白泉社文庫)

火輪 2 (白泉社文庫)