昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

鳥山明『Dr.スランプ』その1

Dr.スランプ(80~)
架空の村、ペンギン村に住む
自称天才博士・則巻千兵衛
(のりまき せんべえ)と
彼が作った怪力メガネっ子
アンドロイド、アラレちゃんが
繰り広げるドタバタコメディ漫画。

Dr.スランプ アラレちゃん』
タイトルで81年にTVアニメ化。

あのOPのワクワクするイントロの
入り方は神がかってる……。

リメイク版ドクタースランプ
97年に作られました。

(キャストやキャラの髪型・髪色
などが変更されています)

実は主役はセンベエさん。

子供の頃は気にしませんでしたが、
スランプなドクターってセンベエさん
ですよね。

故・内海賢二さんの声が
ハマりすぎてて、読んでると
脳内再生されて涙が滲む……。

第一話はアラレちゃんの
制作過程。

頭部を先に造ったため無邪気に
話しかけてセンベエさんを悩ませたり、

怪力でド近眼で天然という
アラレちゃんの有能かつ
ポンコツっぷりと

アラレちゃんの服などを
買いに出かける
センベエさんを通して

ペンギン村のゆるく間の抜けた
世界観や、センベエさんが
周囲の人(アオイ)にどう
思われてるかなどが描かれます。

40年前の作品なのに絵・テンポ
共に古さのない、恐ろしいまでに
完成度の髙い1話です。

この当時はまだスポ根モノや
番長モノなど劇画タッチの
熱血マンガが多かった頃。

そんな中、今作のライトなノリや
可愛らしくポップな絵柄に
新たな時代の到来を感じます。

令和の今も「うんこドリル」が
あるほど子供にとってうんこ
ネタは鉄板。

更にウンチネタを卒業した
思春期以降の読者には
お色気シーンも用意されている
至れり尽くせりっぷり。

今読み返してみると、ポンコツ
ドラえもんポンコツなアトムの
ドタバタほんわかギャグという
印象もあります。

アトム=男の子、100万馬力、
優等生タイプとは正反対で

怪力だけど基本迷惑な
無邪気な女の子というのが
また素晴らしい。

メガネ一つで
「ロボットなのに目が悪い」
ポンコツなのが一目でわかるのも
何気にすごい発想です。

続きます。