昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

冨樫義博『HUNTER×HUNTER』その2

ハンター試験は会場へ向かう途上でも
行われており、ゴン・レオリオ・
クラピカの三人の道中を通じて

彼らの個性と能力、関係性が
描かれます。

一番冷静で賢いクラピカ。
お調子者だが真っ直ぐな熱血漢、
ムードメーカーでもあるレオリオ。

そしてゴンの素直で優しい
性格と同時に

「でも もし本当に大切な
二人のうち 一人しか
助けられない場面に出会ったら……」

「どちらか必ず選ばなくちゃ
いけない時……
いつか来るかもしれないんだ」

決して天真爛漫なだけでは
ない面も覗かせます。

ハンター試験会場は更に
曲者ばかり。

単純な体力勝負から、咄嗟の判断力・
駆け引きを必要とする問題や

出題者の趣味嗜好を満たすため
だけの無理難題まで

試験内容も試験官も
一筋縄ではいきません。

話が進むと結構な人数が
再登場しますが、この章限りの
人々でも大概キャラが濃い。

今改めてポックルを見ると
何とも言えない気分になりますね……。

その強烈な個性揃いの中で
ひときわ目立つ存在だったのが
キルアとヒソカ

ゴン、レオリオ、クラピカが
冨樫作品の「光の面」を
代表するキャラとすれば

「闇の面」の代表が
キルアとヒソカ

冨樫作品にはどうしてこう
厨二び「斜に構えたがる年齢の読者」
の心をわし掴みにするタイプが
複数生まれるのか……。

キルアはゴンと同い年で
対になるキャラクター。

ゴンは家族の縁が薄いのに対して
キルアは家族に縛られていたり

基本誰に対しても優しいゴンと、
幼い頃から殺人が日常だった
キルアと全てが対照的です。

個人的にハンター試験編の
最大の名場面はキルアに対しての

レオリオ「ゴンと友達になりたいだと?
寝ぼけんな!!

とっくにお前ら友達(ダチ)同士
だろうがよ」

だと思います。

それを聞いたイルミが
「よしゴンを殺そう」

→その場の全員がゴン(のいる
部屋の扉)を護ろうとする
姿勢を見せる場面含めて。

続きはまた後日。

わりとダークなエピソードも
多いのに、キルアとゴンが
「努力・勝利・友情」
してるのがいいんだ……。

というか二人は今どこに……?