昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『リングにかけろ』影道殉

先日、剣崎の話が出たので
双子の弟・影道総帥(殉)の話を。

顔は剣崎にうり二つですが、
長髪で顔を斜めに走る大きな
傷があるのが特徴。
全身にも傷があります。

知らない方のために解説すると、
影道(シャドウ)一族とは
日本ボクシング界の影の存在。

暗殺拳でもあり、普通のボクシング
グローブではなく、指ぬき皮手袋を使用。
ユニフォームは黒の丸首シャツと短パン。

総数は不明ですが、影道五重塔
一階だけで百人いるわけだし、
それなりの規模のようです。

剣崎家に双子は不吉だからと
養子に出された先がここって
他にあてはなかったのか……?

剣崎家に影道の人間が出入りして
いるので、血縁とかスポンサーとか
その辺の繋がりなのかもしれませんが
詳細は不明です。

ボクシングの才能は剣崎にも
引けを取らず、登場時は初見の石松・
河井さん・志那虎・竜児の必殺技を
見事にコピー。

竜児に敗れた際、吹っ飛ばされて
太陽の塔に叩き付けられるシーンは
(そういえば70年代の漫画だった
なぁ……)って思いました。

五重塔とかもブルース・リー映画の
影響だろうし。

負けた直後にも「素晴らしいパンチだ」と
竜児の健闘を讃えるなど、
一族を率いる総帥という立場に
相応しい、物静かな人格者です。

その後、ギリシア12神戦や
阿修羅一族編などでも活躍。

外傷も痛みもないのに相手を
金縛り状態にできる
「影道龍極破」や

撃った直後でなく、しばらく経って
から心臓を破裂させるほどの
衝撃が来る「影道鳳閣拳」など

次から次にボクシングとは
思えない技が出て来るんですが
本当に何者なんだろう……?

 前述の通り、剣崎とは生まれた時に
引き離されていても

たまに顔を合わせる時に
深い絆を思わせるシーンがあり、
剣崎、総帥両方の魅力に
加算されていました。

車田漫画では仲良しエピソードは
必要最低限しか描かれないけど、
そのわずかな場面が実に
素晴らしい……。

続きはまたそのうちに。

ところでコミックスの単独表紙は
剣崎や菊もないのに、総帥は
17、18巻単独ってすごいな……。

リングにかけろ1 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)