昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

香日ゆら『三枝教授のすばらしき菌類学教室』その2

第二巻、本日発売です!!

というわけで語ります。
今回もきのこ愛に溢れています。

久々なので大雑把にあらすじを。

農大一年生の天谷くんは
髪が赤かったことから

きのこ大好き少女・舞ちゃんに
ベニテングタケの妖精の王子様」と
カン違いされ、

彼女を溺愛する三枝教授によって
王子様設定を全肯定することに……。

 (教授が以前、ロシアの音楽家が書いた話を
アレンジして舞ちゃんに聞かせた際に
出てきた妖精の王子様が赤毛だった)

読者の知らない専門知識を説明するには
ボケツッコミしながらの会話や
エピソードが一番。

この作品だと三枝教授・舞ちゃんのボケに
(それって~~じゃね!?)と
天谷くんがツッ込む形になります。

「じゃ、宿題ね」と教授に会話のオチを
適当に切り上げて去られた後も

「きのこの展示は何故、
乾物コーナーになってしまうのか?」

を、ずっと考え込んでる天谷くんの
素直さが眩しい……。

(そして教授は忘れていた)

特にきのこ好きというわけでもないのに
マニアックな情報の洪水や教授&
舞ちゃんの珍行動も受け入れ、

ツッコミだけでなく発展させて返す
天谷くんは理想の学問の徒では……。

意外なところでビアトリクス・ポター
ファーブルの名前が出てきました。

今回は大学博物館や新キャラも登場。

舞ちゃんママ(教授との血の繋がりは
ないが親子のようなもの)や

教授の研究室内のきのこの模型、
展示物関係を作っていた変態紳士・
加護くんなどまた個性的な人物が……。

1巻からいる、きのこ嫌いの四位くんや
教授ファンの榎木さんも
相変わらずいいキャラしてます。

舞ちゃんのお友達、かなちゃんと
舞ちゃんとのエピソードがすごい。

かな「(手の中に)何持ってるの?」

舞「ふわふわですべすべで
なでるとしっとりしてて
かわいいの」

→手のひらの中にしいたけが一つ。

これで仲良しの友達でいてくれる
かなちゃんは天使かな(感涙)

きのこ好きの人、もしくは
残念なイケオジ教授と個性的な
大学生たちとの愉快な理系キャンパス
ライフを楽しめる人におススメです。