昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

由羅カイリ『アンジェリーク』

アンジェリークは94年に
発売された元祖乙女ゲーム
コミカライズ版。ゲーム版の
キャラデザもこの方の担当です。

90年代の絵は華やかだ……。
あとキャストが超豪華!!!

※ゲームまで話を広げると収拾が
つかなくなるので、主に漫画の話をします。

この作品を一言でいうと、
王道の少女漫画要素の詰め合わせ。

大雑把なあらすじは、突然とある宇宙の
女王候補に選ばれた明るく優しいヒロイン、
アンジェリークがお嬢様ライバルと共に
女王になるための試験を受けます。

試験内容は、それぞれ
一つの惑星を育てること。

そのためには守護聖と呼ばれる
それぞれ固有の力(サクリア)を持つ
9人のイケメンの協力が必要です。

サクリアは光・闇・水・炎・地・鋼・
緑・風・夢。

物理的な意味だけでなく「炎」=「強さ」
など、精神面も兼ねています。

女王候補が彼らに頼んで力を与えて
もらうと、惑星や住人たちに変化が
起きる仕組み。

 この試験の設定が良くできてるのは、
「惑星の育成」が主人公の目的なので
9人全員と交流する必要があること。

守護聖は本来女王に仕える人々だから
女王候補にも従う……はずですが
誰もが協力的なわけではありません。

面倒くさい性格の守護聖を避け、
優しくしてくれるキャラとだけ
つきあってると育成に失敗してしまいます。

最初から友好的な守護聖も、決して都合よく
甘やかすだの存在ではありません。

味方や協力者が増えるのはいいことですが
試練を乗り越えるのはあくまで自分という
メッセージを感じるのも、古典的な少女漫画っぽい。

アンジェリークのキャラ設定は
「明るく素直で優しい、普通の女の子」

普通の子が突然、何かの事情で今までと違う
環境に放り込まれてしまうが

純粋な心や前向きな姿勢で努力を重ね、
周囲の人々を動かしていくというのが
実に王道の展開です。

 気難しかったり協力的でない
守護聖にも色々事情があるので
対応次第で違う一面が見えてきます。

美形+超絶イケメンボイスの
ツンデレがデレる時の破壊力たるや……。

続きます。