昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『宇宙船サジタリウス』その1

宇宙船サジタリウス(86~)
零細輸送会社「宇宙便利舎」所属の
ラナとトッピーが依頼者のジラフと
吟遊詩人シビップと共にサジタリウス号で
宇宙を駆け巡り、トラブルに巻き込まれる
一話完結のSFファンタジーアニメです。

基本コミカルなノリですが
泣ける回は本当に泣けます。

原作はイタリア人のアンドレア・
ロモリの『アルトゥリ・モンディ』

ムーミンっぽいデザインなのに
アン教授といい、女性キャラが妙に
色気があるのは何故?

宇宙を飛びまわれる時代になっても
零細企業社員の雑な扱いなど
妙なリアリティがあるのが面白くも
共感を読んでいるのでしょうか。

これでラザニアを知った
昭和の子供は多いはず。
実際に食べた時は嬉しかったものです。

第一話からサラリーマンの悲哀が
これでもかと描かれます。

予算不足、人手不足、大企業優先……。

空港でラナとトッピーは
女性(アン教授)とぶつかります。

「悪い男に追われている」

そう説明された二人は追ってきた青年を
脅して逃亡を助けます。

一旦場面転換、二人の私生活が
描かれます。

トッピーは臨月で入院中の奥さんの
元へ。浮かれているのがよくわかります。

ラナは子沢山の家庭。

子供たちからはお土産をねだって
集まるくらいには慕われていますが

奥さんは一カ月ぶりに亭主が戻っても
お菓子片手にメロドラマに夢中……。

しかし帰宅早々、会社から
呼び出しコールが。

「宇宙の果ての危険な惑星に行った
女性を連れ戻す」依頼の主は
先程の青年。

ラナとトッピーは嫌がりますが
社長にクビをチラつかされ
否応なしに旅立ちます。

最初はやる気のなさを全力アピール
する二人と、依頼主だからと高圧的な
ジラフ。

しかし宇宙船のメインエンジンに隕石が
当たってしまい、3人で必死に修理する中
絆が生まれます。

その時の会話から、ジラフの
動機は横恋慕ではなく、

学会で自説を嘲笑され、意地になって
真相究明に向かった彼女を心配しての
行動だと明かされます。

続きはまたそのうちに。
日アニが誇る傑作の一つです。