昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

榛野なな恵『Papa told me』その3

第8巻、本日発売です!!

※「ヤングユー」連載版は27巻で完結。
「コーラス」掲載分なども含め「ココハナ
移籍後のコミックスにはサブタイトルが
ついてます。それが8巻目。

久しぶりなのであらすじを紹介すると、
好奇心旺盛で大人びた小学生、
的場知世(まとば ちせ)ちゃんと
優しいイケメン作家のお父さんとの
ほんわかした、時に切ない日常モノです。

87年から連載中。

当時は昭和、しかもバブル期で
だいぶ時代も変わりましたが
作中では知世ちゃんは小学生のままです。

作中の台詞や小物、ファッションが
今なお昭和の少女心を直撃し、

文学的なモノローグに癒されたり
心から共感したりします。

ヤングユー版とココハナ版の違いは

・知世ちゃんの亡くなったお母さんの
生前エピソードが増えた。

神秘的な美女というのは変わりませんが
お父さんのオモチャの時計が気に入ってたり

実は刺繍が下手だったらしいなど
人間味のある面が出てきました。

・知世ちゃんのひいお祖母ちゃん登場。

知世ちゃんはひいお祖母ちゃん似だった
ようです。

ユニークでアクティブなお婆ちゃんなので
また出てきてほしいですね。

・トラウマ持ちのチャラい男性作家・
宇佐見さんこと「うさみん」が
準レギュラー化。

人当たりがよく、お金も時間も行動力もあって
大人としての信頼や影響力もあり
子供目線にもなれるって便利なキャラだ……。

北原さんとの恋愛フラグは立ちそうにないですが
お正月にゆりこちゃん、北原さんと揃って
的場家に呼ばれる間柄になりました。

子供の憩いの場「子供カフェ」も営業中。

あとは学校内やお父さんの周辺だけでなく
街なかのお店の人にもスポットが
当たるようになりました。

ドールハウスのお店のお兄さんとか
茶店でバイトする少年とか。

 時代は進んだはずなのに、親子関係やら
「当たり前」の押し付けとか、悩みは
今も昔も変わりませんね……。

そしてちょっとだけ不思議空間と
繋がってるメルヘン要素も素敵。

このままライフワークとして
ずっと続いてほしい作品です。