昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

菅野文『薔薇王の葬列』その5

最新刊13巻、本日発売です!!

ネタバレしないように語るのは
今回は無理なので、未読の方は
13巻から先に読んでください。

表紙は戴冠したリチャード。

悪の組織の美しきプリンスのよう……。
※主人公です。

前巻でエドワード4世の遺児、エドワードが
母親にそそのかされてリチャードを
狩りの最中に殺そうとし、反撃されます。

彼の母エリザベスはヨーク王家に復讐するため
エドワード4世の女好きを利用して近づき
王妃におさまったのですが、

その「女好き」がリチャード側に利用され、
結婚の正統性が否定されます。

2巻で戦に行く直前、エドワードがその辺の女に
プロポーズしてる=ここで既に結婚していた理屈。

結果的に息子たちは庶子となり、
王位継承権を失います。

エドワード4世は男でも女でも
「相手が一番喜ぶ言葉」をかけるのが
上手い人でした。

そういう妙なカリスマ性はあるから
事態がややこしくなる。

この色魔兄王が女に向けるエネルギーの
半分でも戦や政治にまわしてたら……。

それ言い出すと、ヘンリー6世が
信仰より(以下略)

虫も殺せぬヘタレお花畑が「殺れば
できる子」になりおって……!!!

今回は一言でいうと「嵐の前の静けさ」

遂に王となったリチャード。
アンも協力することを約束して
祝宴が続きます。

エドワードjrがひたすら可愛い……。
仮装で着ぐるみを選ぶアンはわかってる。

国王夫妻の仲が深まることに、バッキンガムが
複雑な気分でいる中
宴に紛れて不穏な男が……

あいつが……あいつが出たあああああ!!
(錯乱)

これ以上は言いませんが、史実を
知ってても知らなくても只者で
ない奴が登場したのは分かると思います。

野心家の腹黒ショタキャラから腹黒メガネになった
バッキンガムが、遂に恋する一人の男として
本音を告白するのが最大の萌えシーン。

リチャードもそれに応えようとするのですが
極太の不吉なフラグが地響きたてて
そびえ立とうとしている……。

ヘンリーとかエドワードとかエリザベスとか
同じ名前多すぎだろイギリスは!!!

薔薇王の葬列(13) (プリンセス・コミックス)

薔薇王の葬列(13) (プリンセス・コミックス)