昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

桂正和『ウイングマン』その3

リメルはポドリムスの支配がメインの目的で
人間(三次元人)も奴隷に欲しいとは
思っていたものの

シードマンという怪人がその都度送られるだけで
大規模侵攻はありませんでした。

最終決戦もポドリムスで、健太とアオイ、
脱獄したキータクラーがケリを着けます。

アオイはポドリムスに残ることを選び、
健太とはお別れしたはずでしたが
次なる敵ライエルが宇宙からやって来ます。

帝王ライエルは惑星を宝石にして
コレクションする趣味の持ち主。

ライエルにポドリムスが宝石にされてしまい
アオイと父が人間界へ戻ってきます。

そして再びウイングマンとウイングガールズが
悪に立ち向かうのでした。

リメル編では彼らだけで戦っていましたが、
地球の危機に人間たち全てが協力して
ウイングマンになる展開は熱いです。

キータクラーは健太との最終決戦から
アオイの死に動揺している健太を
庇ってライエルに撃たれたり

ライエルを抑え込んで自分ごと斬るよう
ウイングマンに叫ぶシーン、

更に「今出してやる」と言ってるのに
あえて死を選ぶとかどこまでもカッコいい……。

敵の女幹部ヴィムがウイングマン
絆され、自分を切り捨てたライエルに特攻、
自爆したシーンも印象的です。

ラストはアオイを生き返らせるため
ドリムノートの記述を全て消す
ウイングマンも消えてしまいます。

メタ的には悪を倒してしまえばドリムノートは
あまりにチートすぎるアイテムですから
抹消するしかなかったのでしょうね。

しかし生き返るかもわからないアオイを
救うため、

自分の重要なアイデンティティであり、
英雄と崇められる未来も全て捨てた健太は
間違いなく真のヒーローです。

生き返ったアオイが「初対面の」健太に
キスするシーンが切ない……。

ポップで可愛く、コミカルでちょっとHな作品という
印象を持たれがちですが、ちゃんと
ジャンプらしい熱さがあるのもいいですね。

ちなみにジャンプ50周年展の際、
ドリムノートがグッズになりました。
あんな形のノート、よく作ったな……。

〈ANIMEX 1200シリーズ〉(14) 夢戦士ウイングマン 音楽集