本作の魅力の一つに、縦横無尽に
動き回るキャラクターたちが挙げられます。
繰り返しますがセル画の時代にあんなに
動くのはすごい。
なおキャラは『三国志』や『水滸伝』『赤影』
『魔法使いサリー』など多数の横山作品から
登場するスターシステム採用。
(『水滸伝』多め)
悪役になってるとか性別変わってるとか
そういう違いを楽しんでください。
近未来の世界に、時代がかった衣装のキャラが
馬で移動してるのもシュールで素敵。
しかもキャストはベテラン揃い。
ただでさえ濃いキャラに渋みも厚みも
加わって凄い相乗効果です。
青面獣・楊志は『水滸伝』のキャラですが
本来は顔にアザがあるからそんなあだ名なのに
ガラミス星人みたいに真っ青な肌に……
しかも女性。
母性溢れる姐さんキャラな上に、同じく
『水滸伝』の戴宗と夫婦設定。
戴宗の兄貴のカッコよさと、衝撃の
アルベルトとのライバル関係も
この作品の見所の一つです。
敵の「十傑集」の一人、
マスク・ザ・レッドは『赤影』から。
正義の仮面の忍者が悪役になってるだけでなく、
スーツ+赤マフラー+鎖帷子のセンスがすごい。
巨大な黄金の仏像に乗って(融合して)
やってくるドSな笑顔の忍者とか
いっそカッコいい気がする不思議!!
自分がピンチの時は仲間の怒鬼(どき)に助けて
もらったのに、ヒッちゃんが助けを求めたら
とどめを刺した男。
助けを求められた時「直系の怒鬼」に台詞がないのも
何も言わずに助けてくれるいい奴&
二人の親密さの演出のようになってました。
「素晴らしきヒィッツカラルド」(通称
ヒッちゃん)は指パッチン(=真空破)で
相手を真っ二つにできる能力の持ち主。
この珍妙なアイデアを思いついた今川監督が
先に誰かが使ってしまわないかヒヤヒヤ
してた逸話ごと好きです。
十傑集ではありませんが、諸葛孔明も
最高幹部としてBF団にいました。
ダブルのスーツに羽扇子……。
面白いくらい十傑集に嫌われてましたね。
十傑集の話ばかりになりましたが
国際警察機構側の話はまた後日。
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