昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

いがらしみきお『ぼのぼの』その1

ぼのぼの(86~)はお父さんと
二人暮らしのラッコの男の子、ぼのぼの
主人公に、森に住む動物たちとの交流を描いた
不思議な味わいの動物四コマ漫画です。

93年、02年にアニメ映画化、
95年、16年にTVアニメ化しました。
絵本も5作出ています。

シマリス「いぢめる?」

ぼのぼの「いぢめないよぉ」

定番のとぼけたやり取りは大いにウケて
数多のパロディが作られました。
私もFRの「見せましょう」で知ったクチです。

この作品の魅力として
シンプルな可愛い絵というのは大前提で

1:まず、間がすばらしい。

大きな出来事など起きないのに、
ちょっとした一言や動きだけで
くすっと笑わせます。

2:擬音のセンスが芸術の粋

食べる時の「はむはむはむ」

水に落ちる時の「がぺん」
立ち上がる時の「しゅりんくっ」とか
天才的なセンスです。

3:発想がシュール

特にぼのぼのの妄想の中のキャラ、
しまっちゃうおじさん。

「さあどんどんしまっちゃおうね」と言いながら
子供を岩の間に押し込める謎のおじさん。
(外見はネコ科)

 ぼのぼのが勝手に想像して怖くなってる
だけなのに、存在感がありすぎる。

95年版アニメでは飛田展男さんが演じて
「しまっちゃうよ~しまっちゃうよ~♪」と
更に強烈なキャラに……。実は絵本もあります。

4:台詞が時に哲学的

フェネギー父「なってもなっても
なりきれないから ぼくはうたうたいを
やめたんだ」

子供の頃はピンときませんでしたが
オトナになったら心にしみた台詞が結構あります。

名言集も出てますね。

また、当時はプレーリードックやフェネック
ギツネはあまり知られてなかったので
後になって(本当にいるんだこんな動物!)と
驚いたものです。

特にスナドリネコさん。

漁る(すなどる=漁をする)ネコなんですね。

 クズリくんは『ゴールデンカムイ』にも登場して
その猛獣っぷりに驚きました。
ぼのぼのだと笑顔でオソマしてるのに!

昭和の頃、カルピスか何かのキャンペーンの
ぼのぼの時計が欲しかったな……。

折角だから続きます。

ぼのぼの(1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)
 
しまっちゃうおじさんのこと (ぼのぼのえほん)

しまっちゃうおじさんのこと (ぼのぼのえほん)