『ぼのぼの』(86~)はお父さんと
二人暮らしのラッコの男の子、ぼのぼのを
主人公に、森に住む動物たちとの交流を描いた
不思議な味わいの動物四コマ漫画です。
93年、02年にアニメ映画化、
95年、16年にTVアニメ化しました。
絵本も5作出ています。
シマリス「いぢめる?」
ぼのぼの「いぢめないよぉ」
定番のとぼけたやり取りは大いにウケて
数多のパロディが作られました。
私もFRの「見せましょう」で知ったクチです。
この作品の魅力として
シンプルな可愛い絵というのは大前提で
1:まず、間がすばらしい。
大きな出来事など起きないのに、
ちょっとした一言や動きだけで
くすっと笑わせます。
2:擬音のセンスが芸術の粋
食べる時の「はむはむはむ」
水に落ちる時の「がぺん」
立ち上がる時の「しゅりんくっ」とか
天才的なセンスです。
3:発想がシュール
特にぼのぼのの妄想の中のキャラ、
しまっちゃうおじさん。
「さあどんどんしまっちゃおうね」と言いながら
子供を岩の間に押し込める謎のおじさん。
(外見はネコ科)
ぼのぼのが勝手に想像して怖くなってる
だけなのに、存在感がありすぎる。
95年版アニメでは飛田展男さんが演じて
「しまっちゃうよ~しまっちゃうよ~♪」と
更に強烈なキャラに……。実は絵本もあります。
4:台詞が時に哲学的
フェネギー父「なってもなっても
なりきれないから ぼくはうたうたいを
やめたんだ」
子供の頃はピンときませんでしたが
オトナになったら心にしみた台詞が結構あります。
名言集も出てますね。
また、当時はプレーリードックやフェネック
ギツネはあまり知られてなかったので
後になって(本当にいるんだこんな動物!)と
驚いたものです。
特にスナドリネコさん。
漁る(すなどる=漁をする)ネコなんですね。
クズリくんは『ゴールデンカムイ』にも登場して
その猛獣っぷりに驚きました。
ぼのぼのだと笑顔でオソマしてるのに!
昭和の頃、カルピスか何かのキャンペーンの
ぼのぼの時計が欲しかったな……。
折角だから続きます。