12巻本日発売です!!
記念に語ります。
表紙の姉妹妻の体型の極端さよ……。
10巻でスミスさんはタラスさんと再会、
結婚の約束をします。
わざわざアンカラまで連れてきてくれた
名前も出なかった仮の旦那さん、
いい人だなぁ……。
ロシアとトルキスタン間で戦争が始まるかもと
スミスさんは友人ホーキンズさんから
帰国を勧められますが、
「記録を残しておきたい」と拒否。
頼れる案内人アリさんと、護衛にとホーキンズさんが
つけてくれたニコロフスキさん、タラスさんを
加えて来た道を戻る旅が始まります。
(これが11巻の内容)
前置きが長くなりましたが、12巻は
アニスとシーリーンの姉妹妻&旦那さんと
スミスさんが再会します。
女性は男性の前に出ない土地柄なので
姉妹妻はタラスさんとお喋りします。
タラスさんの身の上話を聞いての
姉妹妻の反応が実に二人らしい。
前の夫を亡くしているシーリーンの
言葉の重さよ……。
アニスは相変わらず子供っぽいかと
思えば、成長を見せます。
そういう変化を描くための旅なんでしょうね。
涙ぐむマーフにこっちも泣けてきました。
姉妹妻&タラスさんが絨毯に寝転がるシーン
飾り窓から光が差し込むシーンとか
セイレケさんの揺らめく長い髪とか
緻密な描き込みが本当に素晴らしい……!!
スミスさんはこの地の記録を残したいと
危険を承知で歩いているのですが
途中立ち寄った村で、長い巡礼の旅から帰ってきた
おじいさんとその一族の写真をお祝いにと
撮って渡した時に泣かれたシーンも
じんときました。
この時代、誰もが正確に映る鏡など持っている
わけもなく、
タラスさんがそうだったように、今は遠い
誰かの面影を見たのでしょうか……。
まだ再会は当分先であろうキャラたちも
穏やかな日常が描かれます。
だらだら過ごすのが似合わないアゼル兄さんすら
のんびりしてるのに
こんな時も間が悪かったり凹み始める
パリヤさんの不器用さがいっそ愛おしいです。
次の旅と再会も楽しみですね!
セイレケさんがもう一人産んでたりして……?