昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

森薫『乙嫁語り』その2

12巻本日発売です!!

記念に語ります。

表紙の姉妹妻の体型の極端さよ……。

10巻でスミスさんはタラスさんと再会、
結婚の約束をします。

わざわざアンカラまで連れてきてくれた
名前も出なかった仮の旦那さん、
いい人だなぁ……。

ロシアとトルキスタン間で戦争が始まるかもと
スミスさんは友人ホーキンズさんから
帰国を勧められますが、
「記録を残しておきたい」と拒否。

頼れる案内人アリさんと、護衛にとホーキンズさんが
つけてくれたニコロフスキさん、タラスさんを
加えて来た道を戻る旅が始まります。

(これが11巻の内容)

前置きが長くなりましたが、12巻は
アニスとシーリーンの姉妹妻&旦那さんと
スミスさんが再会します。

女性は男性の前に出ない土地柄なので
姉妹妻はタラスさんとお喋りします。

タラスさんの身の上話を聞いての
姉妹妻の反応が実に二人らしい。

前の夫を亡くしているシーリーンの
言葉の重さよ……。

アニスは相変わらず子供っぽいかと
思えば、成長を見せます。

そういう変化を描くための旅なんでしょうね。
涙ぐむマーフにこっちも泣けてきました。

姉妹妻&タラスさんが絨毯に寝転がるシーン
飾り窓から光が差し込むシーンとか
セイレケさんの揺らめく長い髪とか

緻密な描き込みが本当に素晴らしい……!!

スミスさんはこの地の記録を残したいと
危険を承知で歩いているのですが

途中立ち寄った村で、長い巡礼の旅から帰ってきた
おじいさんとその一族の写真をお祝いにと
撮って渡した時に泣かれたシーンも
じんときました。

この時代、誰もが正確に映る鏡など持っている
わけもなく、

タラスさんがそうだったように、今は遠い
誰かの面影を見たのでしょうか……。

まだ再会は当分先であろうキャラたちも
穏やかな日常が描かれます。

だらだら過ごすのが似合わないアゼル兄さんすら
のんびりしてるのに

こんな時も間が悪かったり凹み始める
パリヤさんの不器用さがいっそ愛おしいです。

次の旅と再会も楽しみですね!

セイレケさんがもう一人産んでたりして……?

乙嫁語り 12 (ハルタコミックス)

乙嫁語り 12 (ハルタコミックス)

  • 作者:森 薫
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: コミック