『すごいよ!!マサルさん』(95~)は
県立わかめ高校を舞台に、主人公・
花中島マサルが立ち上げた謎の格闘技
「セクシーコマンドー部」の日常を描いた
シュールギャグ漫画です。
※タイトルに「外伝」とついてますが
本編は存在しません。
98年に深夜番組「ワンダフル」内にて
アニメ化しました。
PENICILLINの主題歌「ロマンス」の
疾走感溢れるOPは今観ても素晴らしい……。
第一話はフーミンこと藤山起目粒
(おこめつぶ)がマサルのクラスに
転校して来るところから始まります。
教科書の肖像画にヒゲを落書きして
いたことと、ツッコミ属性が災いし
マサルの支離滅裂な言動を何度も
ツッ込んでいるうちにすっかり仲間扱いに……。
元空手部のマチャ彦や病弱なキャシャリン、
スーザンこと校長先生まで加わって
「セクシーコマンドー部」を立ち上げます。
(後に女子マネのモエモエ、顧問のトレパン、
謎の生物マスコットのメソ、新入生アフロ君が加わる)
セクシーコマンドーは要するにフェイントを
かますことで相手を油断させる技。
(やや下ネタ寄り)
一応ジャンプらしく大会も開かれますが
格闘技要素は作中ほぼありません。
「唐突に無関係な単語を叫び、勢いで笑わせる」
「作者と同世代にしか分からない元ネタのパロディ」
「箱に手足のついた簡略化された“だば絵”」
「意味不明な設定や展開を強引に放り投げる」
などの作風は秀逸なボケツッコミ共々、
後のギャグ漫画に多大な影響を及ぼしました。
「ウォンチュー!」
「わかめ~わかめ~ボサノバ~♪」
「ボスケテ」「額に肉」
「ビック・ザ・ブドー!」
など作中のセリフを使用した人は
結構いるはず。
友人は当時「ガビーン」や「コンチクショー」が
口癖になってました。
あまりにツボったため、友人宛の暑中見舞いに
「揚げれーばコロッケだよ キテレツガイジン~♪」
を書き添えたのは遠い思い出。
「よくわからんが面白い」そういうマンガです。
井上和彦さんが歌うヨロシク仮面のテーマは
一度聞いたら忘れられない……。