昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

岩明均『寄生獣』その1

寄生獣(88~)は、人間の脳に寄生し
人を喰らう謎の生物「パラサイト」に
右手に寄生された高校生・泉新一が
他のパラサイトとの戦いに巻き込まれていく
現代日本が舞台のアクションホラー漫画です。

右手に寄生してる「ミギー」と
新一の相棒(バディ)ものでもあります。

14年にアニメ化、15年に実写映画化しました。

ある夜、音楽を聴いていた新一は蛇らしき
ものが鼻に入り込もうとしていたのを阻止、

しかし翌朝、右手に変化が現れます。

他の家では普通の人々が化け物になり、
顔がぱっくりと割れて人を頭から喰らう
衝撃のシーンが……。

新一は右手の異変を知り、
包丁で斬りつけますが、

指から目玉が、手の甲から口が生えて
喋り出します。

第一話のミギーはめちゃくちゃ怖いですが
二話以降からだんだん可愛く見えてくる……。

本当は脳を乗っ取るはずでしたが失敗し、
右手に寄生したので、ミギーは
新一の血液から養分を得ています。

そのため人間を喰う必要がなくなり
共生が可能になりました。

ミギーは人間の本で知識を得たせいか
頭もいいし、口調も紳士的。

好奇心旺盛で、トイレで新一に
「これ立たせてくれ」と言ってみたり

ヒロインの村野さんと一緒にファストフード
店にいる最中に、いきなり手を巨大な
ナニに変形させたり……。

新一本人の心情はともかく、貴重な
ギャグシーンです。

一方、脳の寄生に成功した化け物たちは
人を襲い続け、猟奇事件として報道されます。

やがて新一とミギーは同種の生物と
戦うことに。

最初は犬に寄生したのが不満で、宿主を
取りかえようとした犬もどきに襲われますが
ミギーに撃退されます。

その際、新一は同族をあっさり葬った
ミギーの態度にゾッとします。

(情のかけらもない
何て言うか……
まるで昆虫と
話しているような……)

合理的すぎるミギーの価値観は、
新一には受け入れがたいものでした。

しかし敵が次々に現れる中、
二人(?)が揉めながらも協力しあい、
相棒になっていく過程がいい。

次回に続きます。

寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)

寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)