本日からＴＶアニメ始まりますよー！
コミックス１５巻も発売中！
『BEASTERS』（ビースターズ １６～）は
肉食獣と草食獣が共存し、人間のように
学校に通い、社会生活を送る世界を
主人公のハイイロオオカミ・レゴシを
中心に描く風変りなファンタジー作品です。
人間に獣耳がついてるタイプの擬人化でなく、
本当に全身、動物の姿で服を着ています。
序盤、レゴシの通うチェリートン学園で
殺人（獣）事件が発生。
被害者はアルパカのテム。
草食の生徒たちは肉食の生徒たちを
不審と不安の眼差しで眺め、
「全ての動物が平等に暮らす理想社会」の
危うさが描かれます。
同じ演劇部所属でテムと親しかったレゴシは
真っ先に疑われますが
テムの残したラブレターを相手にひそかに
渡すなど、優しさを見せます。
疑われるのには「慣れてる」と言い、
常に気弱なヘタレ男として振る舞うレゴシ。
虫が好きで繊細で穏やかという
獰猛なオオカミの見た目とはギャップのある
性格です。
それを「無理して弱者側に立とうとしている」と
見抜いたのは演劇部のスター、
アカシカのルイでした。
ある夜、ルイの命令で夜遅くまで校内に
残っていたレゴシは逃げるウサギを前に
本能が目覚めてしまいます。
幸い軽いケガですんだものの、
再び出会ってしまうことに……。
これがヒロインのドワーフウサギのハルですが
人間の姿だとビッチヒロインって炎上
してたかも。
本来強者である肉食獣の方が、草食獣に
遠慮して小さくなって過ごしている現状は
読者の目からしても危うい社会。
かといって草食獣側も満足している
わけではなく、またオスはオスなりの
メスはメスなりの悩みを抱えています。
描かれているのは動物であっても、
何かと考えさせられる物語です。
個人的に序盤のエピソードの雌鶏のレゴムが
無精卵を学校の売店に卸すアルバイトを
していて
体調管理に日々気を遣っている彼女の
卵を使ったサンドイッチをレゴシが
お気に入りというのがなんかシュールで
好きです。
続きはまた後日。
