喫茶店、略して「サ店」です念のため。
昭和のナンパ文句の定番
「カノジョ、お茶しない?」も含めて
もう死語と言ってもいいでしょう。
昭和の頃は学生が背伸びして入れる
オシャレな大人の空間で
今はすっかりファーストフード店と同種の
身近な存在というイメージです。
学校よりも幅広い年齢の、不特定多数の
若い男女が安価で出入りできるため
学生のたまり場、出会いの場として
漫画にもよく登場しました。
秘密を抱えるキャラの「表の顔」の
パターンも多いですね。
高階良子『はるかなるレムリアより』
(75~)ではナーガラージャたち3人が
イケメン姿で喫茶店で働きながら
ヒロインを探していました。
高橋千鶴『プルルンコーヒーゼリー』
(77~)ように、喫茶店で働く
ちょっと年上の男性に憧れるお話も
多かったです。
『Dr.スランプ』(80~)の
黄緑あかねの姉、あおいが経営する
喫茶店(兼自宅)「Coffee Pot」
ポット型の家のデザインは今見ても
素晴らしい。
『CAT'S EYE』も同名の喫茶店が
怪盗キャッツアイの表の顔。
『CITY HUNTER』でも美樹&海坊主が
同じ名前の喫茶店を表の顔として経営。
実はオーナーが来生姉妹だと先日公開された
劇場版で明らかになっていました。
『タッチ』(81~)のヒロイン、
浅倉南の父は喫茶店「南風」経営。
『きまぐれオレンジロード』(84~)
ヒロイン、鮎川まどかのバイト先が
レストラン&パブ「ABAB」(アバカブ)
※喫茶店じゃないんですが、役割としては
同じなので入れてみました。
ヒゲやサングラスのさばけた性格の
マスターというのもお約束ですね。
『Papa Told Me』(87~)の
双子の美人姉妹が経営するアリス・カフェが
個人的に大好きです。昭和の乙女の夢ですね。
煉瓦の壁、ソファ、アンティークランプ、
琥珀色の空間に流れるクラシックやジャズ。
焙煎コーヒーもナポリタンもケーキもパフェも、
昭和の子供からすれば全て憧れの
非日常だったのです。
続きはまた後日。