昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

車田正美『リングにかけろ』その2

初期エピソードはアニメ版では大幅カットと
前回書きましたが

それでも宿命のライバル・剣崎順だけは
欠かせません。

序盤では大金持ちのお坊ちゃんでやたらと
エラそうな嫌なヤツでしたが

小学生時代の練習試合で竜児に敗れて以降は
彼をライバルと認め、敬意を払うようになります。

またその際、菊に「お前のパンチは軽い」と
指摘され、必死に特訓するあまり腕の筋肉を
痛めたことも……。

アニメ第一話は剣崎が腕を痛めた状態での
中学生都大会決勝戦から始まります。

個人的には選手宣誓時の

剣崎「おめえら教えといてやるぜ!!
血へどをはいて リングの上を
のたうちまわりたくなかったら
今のうちに棄権するんだな!!」

と言い放ったのが剣崎らしくて大好きです。

今思うとすごく中二男子らしくもある……。

親の権力を笠に着た嫌なヤツではなくなりましたが
エラそうなのと口が悪いのは変わらず。

むしろ元祖ツンデレと言っていい。

意外とお茶目なところもあり

剣崎の体を心配してタオルを投げ入れようとした
金平部長を転ばせ、レフェリーに何事かと
尋ねられた時の

剣崎「いや、ウチの金平部長の持病の
イボ痔が悪化してな……」(置鮎ボイス)

この台詞そのまま使ってくれてありがとう
(脚本の)黒田さん!

ストレートな方の下ネタ好きですよね。
育ちが良いはずなのに……。

基本ツッコミ不在なのもじわじわきます。

剣崎といえば、菊との恋愛フラグも
欠かせないエピソード。

 初対面では「おい女中!」
(差し出されたアイスティーに)
「馬のションベンか?」

最初の竜児との練習試合は、無残なリンチでした。
それでも試合だからと黙って見ていた菊は
剣崎が竜児を蹴り飛ばした時点で乗り込み

菊「てめぇなんざリングにあがる資格は
これっぽっちもねぇ~~~!!」

蹴るわ踏みつけるわで説教します。

※台詞はコミックス版より。

この二人が後に結婚するんだからなぁ……。
あと案外ロマンチストでもある。

ほんのさわりしか語れませんでしたが
続きはまた後日。

リングにかけろ1 DVD BOX

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