昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

宮尾岳『並木橋通りアオバ自転車店』

並木橋通りアオバ自転車店(99~)
自転車屋の看板娘・10歳の峠アオバを
主人公に、お客さんの自転車にまつわる
ほっこりエピソードを描いたマンガです。

アオバ自転車店(07~)
アオバ自転車店へようこそ!』(12~)
アオバ自転車店といこうよ!』(18~)と
20巻ごとにタイトルは変わるものの
キャラも設定も引き継いでいます。

ほぼ一話完結で、一話ごとにメインに来る誰か
(主にお客さん)が自転車を生活の中に
取り入れることで、変化していく日常が描かれます。

家族関係だったり、意識の持ちようだったり
恋のフラグや生活の改善など
エピソードは多種多様。

登場する自転車も買い物や通勤・通学
サイクリングの用途で使われることが多いです。

アオバは大抵店にいて、悩みを抱えてやって来た
お客さんにピッタリの自転車をすすめる役割。

朗らかでしっかり者の性格で、
必要と判断すれば採算度外視で売るかと思えば
別のところで儲けを取ったりと小学生らしからぬ
見事な商売人っぷりを発揮します。

お父さんは温和な人で自転車の解説担当、
接客は主にアオバが担当している感じ。

ひいお祖父ちゃんの義理の弟も自転車屋さんの
ため、登場する自転車も最新のロードバイクから
50年代のクラシックまで何でもアリです。

プジョーブロンプトンのような
海外ブランドも、国産自転車も扱います。
オーダーメイドもやってます。

新たに買わなくても形見を受け継いだり、
古いものを改良する
エピソードも多いですね。

大学教授だったお祖父さんの形見の自転車を
孫が受け継ぐ話すごく好きです。

お客さんは基本一度きりの登場で終わりますが
準レギュラーになるキャラも。

ライバル関係でもあり、恋愛フラグが初々しい
モリオ&ナギサの高校生コンビとか
よく出てきますね。

読んでると自転車で走りたくなるお話です。

作中に出てきた、スイッチを入れると流れ星のように光る
電子フラッシャー自転車の昭和らしさがたまりません……。
(70年代に実在した)