昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

真倉翔・岡野剛『地獄先生ぬ~べ~』

『地獄先生ぬ~べ~』(93~)
区立童守(どうもり)小学校を舞台に
幽霊や妖怪を切り裂く「鬼の手」を持つ
霊能力教師・鵺野鳴介(ぬえの めいすけ)
通称「ぬ~べ~」が

生徒たちを守るため悪い妖怪を退治する、
コメディ多めのアクション&ホラー漫画です。

略称は「ぬ~べ~」

96年にアニメ化、
14年には実写ドラマ化しました。

ぬ~べ~は普段は間抜けな先生ですが
いざ子供たちのピンチとなると
誰よりも頼もしいというタイプのキャラで

カッコ良く活躍した回でもオチでは
情けない姿をさらすのがお約束でした。

 ミニスカ着物美少女・雪女ゆきめとの
ブコメ

ライバルであり、後に協力者にもなる
美しき妖狐・玉藻(たまも)との関係性など
魅力的なキャラも人気の一つでした。

ドラマ版ではまさかの速水もこみち……。

 妖怪たちは人の心の弱さにつけ込んで
くるため、子供たちの悩みを解決すると
いう意味では「教師モノ」漫画でもあります。

生徒たちも個性的で、一番懐いている生徒・
郷子と転校生のサッカー少年広との
淡い恋模様や、

好奇心でトラブルに巻き込まれがちな
いたずら娘の美樹、

お坊ちゃんの秀一、
ちょっとやさぐれている克也、
生徒たちの中でも子供っぽいまこと、

イタコ女子高生・いずなは後に
スピンオフ作品霊媒師いずな
主人公を務めています。

 生徒たちメインの回もあり、
ただ助けられるだけの存在ではなく

それぞれにバックボーンを持った
成長するキャラクターとして描かれました。

悪い妖怪ばかりでなく、子供たちを守ったり
仲良くなる話も結構あります。
人体模型くんは……やっぱキモい……。

基本的に1話完結なので
どの巻からでも読めます。

ギャグやほのぼの、人情話に教訓話、お色気回など
バリエーション豊富な作品ですが
怖い時はガチ怖い。

口裂け女にてけてけ、メリーさん、
七人ミサキ、赤いチャンチャンコ、
「A」こと妖怪赤マント、トイレの花子さんなど
昭和オカルトの素敵な詰め合わせ。

 当時小学生くらいだった人は
トラウマ回があるのでは……?