昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

松井優征『魔人探偵 脳噛ネウロ』その1

『魔人探偵 脳噛(のうがみ)ネウロ
(05~)は、魔界からやって来た謎を喰らう
ドS悪魔ネウロと、彼に強要され探偵役を演じる
女子高生・桂木弥子(かつらぎ やこ)が
不可解な事件を解決する、ブラックユーモアと
シュールに満ちた推理モノ……です。

ネウロと弥子の相棒(バディ)ものでもあります。

07年にTVアニメ化しました。

マガジンの『金田一少年』、
サンデーには『コナン』とミステリ作品は多々ありますが

謎を喰う悪魔とか魔界777ツ道具能力(どうぐ)、
人を越えた種族だとか、推理物のお約束を
清々しいほどガン無視するのがジャンプらしい。

序盤、父を殺されて沈む弥子の前にネウロ
現れ、強引にある殺人事件の捜査を手伝わせます。

担当の刑事は、弥子の父親の事件の捜査が
難航している負い目もあって協力的。

ネウロの言うままに犯人を指し示し
あっという間に事件を解決すると

ネウロは謎を喰らって満足し、
犯人の動機などには興味がない様子。

そして父の事件の謎もネウロによって
解かれ、弥子は約束通り探偵をやる羽目に。

この作品の特徴として、探偵側が悪魔なら
犯人側も動機から何からブッ飛んでます。

「料理に違法薬物を使ってたのを知られた」や
「髪フェチが過ぎて人殺しに」など

動機自体はまだ、推理モノにあってもおかしく
ないのですが、犯人バレ後の反応がおかしい。

何だよドーピングコンソメスープって!?

しかもスープを注射して怪物化した!!

表現のシュールさ、犯人の愉快なサイコっぷりは
クセになります。

作者がボーボボのアシスタントだったと
聞いて妙に納得。

弥子も序盤は普通の女子高生でしたが
話が進むにつれ、食欲魔人と化してきて

第一話の「食欲が……無い」がどれほど
大変なことだったかよくわかります。

また洞察力に長け、犯人の心の奥を読み当てたりと
ネウロにない部分を補うことで二人の関係も変化します。

ネウロ「ゾウリムシ程度の存在と思っていたが……
喜べ ワラジムシに昇格だ」

……ツンデレ

次回に続きます。 

魔人探偵 脳噛ネウロ オリジナル・サウンドトラック

魔人探偵 脳噛ネウロ オリジナル・サウンドトラック