『シオリ エクスペリエンス~ジミなわたしと
ヘンなおじさん』(13~)は
地味で大人しい英語教師・本田紫織が
伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリクスの
霊に取り憑かれ、
「27歳が終わるまでに音楽で伝説を残さないと
死ぬ」と言われてしまい
ワケありの生徒たちと共にロックバンドを
組むことになる、コミカルで熱いマンガです。
一言でいうと
バンド×スポ根モノ。
スパルタな師匠も意地悪なライバルもいて、
周囲に邪魔され、バカにされても決して折れず
落ち込んだり仲間同士でケンカしたりしつつも
自分のやりたいことを貫き、成長していきます。
序盤、紫織の事情が回想で描かれます。
10年前、バンドをやっていた紫織の兄・丈二が
多額の借金を残して失踪。
高校生の紫織も兄に憧れ、仲間とバンドを組んで
いましたが、それ以降はギターを仕舞い込むほか
ありませんでした。
残された家族は返済のため働き続け、
母は体を壊して入院中という
そりゃ暗くもなるだろって設定。
何故ジミヘンの霊が現れたかというと
「契約だ」と本人が言ってるのですが
紫織にそんな覚えはありません。
実は契約したのは兄でした。
しかし27歳を過ぎていたため
紫織にお鉢がまわってきたようです。
きっかけはどうあれ、紫織は本当にやりたいことを
見つけたわけですが、そこから前途多難な
日々が始まります。
普通、軽音楽部は人気ありそうなのに
この学園での序列は帰宅部より下。
それでもいいと集ってくれたメンバーは
吹奏楽部をクビになったサックス、井鈴茜。
野球部の監督の息子でしたが、実はドラムや音楽が好きで
退部した台場初範(だいば はつのり)
キーボード担当、オカルト少女の川崎忍。
その友人で暴力事件を起こした(とされていた)
金髪娘の目黒五月が後にボーカルとして加わります。
序盤、途中退場して出オチかと思っていた
ベース担当プリンスくん(=八王子茂)も再登場。
それぞれにドラマと、熱い覚醒回があり
彼らが大好きになること請け合いです。
次回に続きます。
SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~(1) (ビッグガンガンコミックス)
- 作者: 長田悠幸×町田一八
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2014/11/27
- メディア: コミック
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