昭和のマンガでは、作者がキャラクターの
一員として登場したり、
作中でキャラが作者に対してメタなセリフで
突っ込んだりすることがよくありました。
手塚先生が何度もやってたので
皆当たり前のように続いたのでしょう。
青池保子『イブの息子たち』(75~)では
ジャスティンの家のやる気のないお手伝いさんとして
作者が登場(6巻にて正体ばらし)
一条ゆかり『わらってクイーンベル』(75~)でも
ヒロインの目の前で別の女とキスしようとしたジュノに
エルが怒って殴りかかるシーンで
作者が大喜びで「続きが見たい人はあせってページを
めくりましょう」登場しています。
全部読み切りなのでキャラは話ごとに違いますが
セルフパロディ『リングにこけろ』では
日本jrとボクシングで対決し、完全敗北というオチ。
新沢基栄『三年奇面組』(80~)
『ハイスクール!奇面組』(82~)
にも作者がたびたび登場、
本人をモデルにした「漫画家・新鱈墓栄」なんて
キャラもいました。
アラレちゃんでおなじみ鳥山明『Dr.スランプ』
(80~)でも、作者鳥山明が登場。
魔夜峰央『パタリロ!』(78~)には
作者・みーちゃん28歳が頻繁に登場。
今や娘さんが漫画家ですよ(遠い目)
岡田あーみん『お父さんは心配症』(84~)でも
あーみんはキャラの一人として存在し、
樹原ちさと『かん忍!茜』(83~)では
作者が終盤の結婚式に乗り込んだりしています。
北条司『CAT'EYE』など80年代前後は
作者がコマの外に解説やツッコミを
書いたりするのがお約束だったため、
当時の同人誌では、サークル仲間同士で
「この○○(キャラ名)カッコいい!ちょーだい♪」
「この××は全部~ちゃんに!」とか
そんなメッセージを欄外に書き込んでいたものです。
今でも『銀魂』で作者がゴリラの自画像で
登場したり、キャラに作中でツッコミを入れられたり
していますね。
メタネタは多用するものではないですが、
たまに見ると面白いから結構好きです。