昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

新沢基栄『ハイスクール!奇面組』その1

ハイスクール!奇面組(82~)
リーダーの一堂零(いちどう れい)を
主人公に、奇面組と呼ばれる奇人変人の
落第生5人組が、一応高校を舞台に
騒動を巻き起こすドタバタギャグ漫画です。

前作『3年奇面組(80~)は彼らの
中学時代のお話で、設定とキャラは
そのまま引き継いでいます。

85年にアニメ化し、当時大人気だった
おニャン子クラブ」のユニット・
うしろゆびさされ組が歌う主題歌は
話題になりました。

でも最大の名曲は作曲:山本正之、歌:奇面組ファイブの
『泣く子も笑う奇面組』だと思います。

アニメ版は中三時代から。可愛いけどちょっと
風変りなヒロイン・河川唯(かわ ゆい)が
奇面組のいるクラスに転入するところから始まります。

(原作では転入生でもないし、序盤は学年も違う)

なお2017年に舞台化しました。

奇面組は「誰が呼んだか」と名乗りにあるので
彼らが名付けたわけではなさそうですが

その名の通り特徴的な顔立ちをしており、
5人がとっておきの表情をする
必殺の「奇面フラッシュ」を喰らうと
倒れるほどのダメージを受けます。

全てのキャラの名前がダジャレに
なってるのも昭和的で懐かしい……。

お父さんは心配症』もそうですが、
この当時「変態」という言葉は

性的な意味を含まない、変人の奇行も
ひとまとめにそう呼ばれていました。

実際にこの作品ではほとんど下ネタや
性的な表現は出てきません。

出てきたとしても、覗こうとして失敗とか
極めて健全なオチがつきます。

過去、零さん以外の四人は周りにからかわれて、
すっかりいじけて目立たないようにしていましたが
零さんに出会った際

「人と同じことができなくったって
いいじゃないか」

「笑われてはじるな 
そういうときは
いっそのこといばってみろ!!」

「我々は世の中の歯車となるより
世の中を味つけする調味料に
なろうではないか!」

笑われてもバカにされても胸を張り、
決してへこたれない。

何かというと「詰んだ」「終わった」
なんて呟いてしまう現代人が
見習うべき強さではないでしょうか。