昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『聖闘士星矢』双子座のサガ

二重人格・双子という単語が並んだら、
特定の世代はこの男が脳裏に浮かぶことでしょう。

善と悪の二つの顔を持ち、双子の弟カノンと
揃って『星矢』世界を引っ掻き回した
トリックスター

(※仲は悪いので組んではいない)

黄金12宮編のラスボスであり、今なお
ファンの間での「黄金最強は誰か?」の
論争の際には必ず上位に挙げられる聖闘士。

純金のフィギュア(130万円・50万円)
なんていう超高額グッズが真っ先に作られるのも
頷ける強烈なキャラです。

原作では13年前既に前教皇・シオンを
殺して教皇になりすましていましたが

アニメではサガが殺害して成り代わったのは
教皇の弟アーレスという設定になっていました。

シオン教皇の死後、アーレスが即位して以来
聖域に異変が……という流れです。

原作で最初に善と悪の人格が会話する場が
風呂場だったため、アニメで何度も使われ

(勿論ドラえもんの)
しずかちゃんかお前はとツッ込まれたことも。

12宮編が始まった当初から、教皇=双子座の
聖闘士では?と読者は予想していました。

よって双児宮は素通りかと思ってたのに

・目の見えない状態の紫龍が大活躍
・氷河が行方不明に
・瞬の大活躍、教皇に一撃くらわせる
・一輝復活を匂わせる
天秤宮に落ちた氷河がカミュに葬られる

無人の宮でこれだけ盛り上がるのはすごい。

正体が完全に確定していたにも関わらず
星矢と顔を合わせた際

罪を悔いて泣く、優しげな善の顔から
急に髪の色と(目の色も)キャラが激変。

教皇の法衣が破れ、素っ裸での
「ここへきて わたしの体を覆え!
わが聖衣よ!!」
には度肝を抜かれました。

白黒ページだと黒髪なのに、
カラーだと灰色になるのは不思議!

「ウワーッハハハハハ」とテンション高い悪役笑いで

星矢と一輝を相手に、ラスボスに相応しい
強さを見せつけてからの退場となりましたが

最期は善人としてアテナに悔いて逝くのでした。

ちょっとしんみりしたラストが車田漫画らしい。

カノンや他の聖闘士たちもまたそのうちに。