昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

北条司『CAT’EYE』その2

このお話の基本的なフォーマットは

1:キャッツアイが予告状を出し
警察側が必死に警備するが盗まれる。

(どうやって盗むか?という怪盗側の事情や
警察側視点で描かれたりもします)

2:正体がバレそうになり
ハラハラドキドキの展開

3:瞳と俊夫の間を、浅谷さんや神谷などが
引っ掻き回すドタバタラブコメ

なおキャッツアイの目的は、行方不明の父親
ミケール・ハインツの絵やコレクションを
取り戻すこと。

そして予告状のキャッツカードは
父ハインツへの招待状でもあった、

という事情は大分後になって明かされます。

猫目石は彼女たちの母が好きな宝石で、
同じ名前のカクテルを父が好んでいたことも)

序盤はコミカルなドタバタやラブコメも多く、
一話完結です。

その後、絵の中の金髪美女に瞳が変装するなど
「キャッツアイ」が顔を晒して俊夫の前に
登場するようになります。

写真の金髪をマジックで塗りつぶして
「瞳!?」と驚く俊夫さんに
(その前にわかれよ!!)と当時でも
ツッコんだ記憶。

その時は瞳と変装した泪さんが同時に
登場しておさまりますが

俊夫さんがキャッツアイに心魅かれはじめたりと
三角関係のようなそうでないような
ややこしい事態に。

後半は父親の手がかりを探したり
敵「クラナッフ」との命がけの対決など
かなりシリアスになります。

ラストはあえて言いませんが、子供の頃読んだ時より

大人になってから読むと、俊夫さんが捨てた
ものの重さを推しはかることができて、
より胸に沁みます

リアルタイムだと田舎の小学生でしたので、
この作品の持つ「喫茶店」「カクテル」
「カジノ」「別荘」「クルーザー」
「ホテルのプールを貸し切る」

なんてエピソードが都会の大人の世界を覗いて
いるようで憧れたものです。

(大人になってもカジノや別荘とは
無縁ですけども)

なお先日公開された『CITY HUNTER』劇場版で
海坊主さんと美樹さんの経営する同名の喫茶店
大家さんが、来生姉妹だと判明しました。

劇場版CHも良かったですよ……。