昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『ユリ熊嵐』

ユリ熊嵐(15~)は『少女革命ウテナ』の
幾原監督のオリジナルアニメで
クマがヒトに化けて、人間の少女との恋を貫く
摩訶不思議な学園百合ファンタジーです。

このアニメを観る前に一言アドバイスすると
「考えるな感じろ」

「ユリ裁判」だの「排除の儀」だの
意味ありげな演出や台詞が山ほど出てきますが
特にラストまで説明されず、

キャラや不思議世界そのものを楽しむ
作品だというのも『ウテナ』を彷彿とさせます。

諸事情は省きますが、この世界ではクマが人を
食べるようになったため、両者は「断絶の壁」で
隔てられるようになりました。

しかし壁を越え、ヒトの姿に化けて
人間を襲う危険なクマが時折出るのです。

クマと言ってもリアルタッチではなく
ぬいぐるみっぽくデフォルメされた
一見可愛らしいクマ。

「クマショーック♪」の音声と共に、
丸々とした手と鋭い爪が振り下ろされるのは
なかなかシュールです。

メインキャラは3人。人間の姿に化けているクマ
「百合城銀子(ゆりしろ ぎんこ)」と
銀子のことが大好きなクマ「百合ヶ咲るる」

そして銀子が想いを寄せる、クマを憎む
人間の少女「椿輝紅羽(つばき くれは)」

彼女の母親も親友もクマに
喰われてしまったからです。

第一話は、銀子とるるが「嵐が丘学園」に
転入して来るところから始まります。

紅羽はSNS学園裁判こと「透明な嵐」
混じらなかったのが理由で疎外されていました。

「クマに食べられないため」という大義名分の
もとに、集団の中に溶け込む=透明な存在に
なれという同調圧力

従わないものは悪として排除すると
いうのは、今時のいじめ事情を
イメージしているのでしょう。

この作品では何度も「スキ」という言葉が
キーワードとして出てきます。

排除されても、断絶も、全てを乗り越えるのが
「スキ」の力だと言わんばかりに。

何となくこの話は「人魚姫」の
熊&百合バージョンではないかと
思っています。

シュールで可愛くて切ないという
言葉で説明するより、一度観てほしい
作品です。

ユリ熊嵐 公式完全ガイドブック

ユリ熊嵐 公式完全ガイドブック