昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

宮下あきら『魁!男塾』その1

魁!男塾(85~)は行き場のない不良生徒を
集めて男を磨くためのスパルタ塾、「男塾」の
一号生筆頭・剣桃太郎(つるぎ ももたろう)を
主人公に、塾生たちの修行と死闘の日々を
描いた(トンデモ)格闘マンガです。

名物イベントは油風呂。

なお油風呂とは

1:油を張った大きな鍋の中に一人が座り
そこに火のついたロウソクを笹船に乗せて
浮かべます。

2:下から火を焚きます。

少しでも動いたら火だるまという
度胸試し……というより処刑だコレ。

こんなのを大真面目にやるマンガだと言えば
だいたいの雰囲気はつかめると思います。

88年にはテレビアニメ化、同年劇場アニメが
作られ、今なお多数のスピンオフ作品が
出続ける息の長い作品です。

序盤はひたすら真っ直ぐ街中を歩いたり
わけのわからない「修行」(と称する奇行)を
やるギャグ漫画テイスト。

アニメ版は桃が入塾するところから始まり
冨樫との出会いと友情が生まれたきっかけ、
後に登場する虎丸が閉じ込められている伏線など

オリジナルエピソードを多数盛り込んで
いました。

どちらにしても二号生の明石、留学生のJとの対決から
次第にジャンプらしいバトルものに。

特に元塾生だった伊達臣人率いる3面拳メンバーと
男塾代表の4人が戦う

「驚邏四大凶殺」(きょうら よんだいきょうさつ)

彼ら4人を仲間に加え、男塾3号生の
代表8人と戦う

「大威震八連制覇」(だいいしん ぱーれんせいは)

更に彼らを仲間として16人のメンバーが
各国の代表と戦う

「天挑五輪大武道會」(てんちゅう ごりんぶとうかい)
など

カッコいい格闘シーンも多々ありますが基本的には

シリアスな劇画タッチで珍妙な「拳法」を披露、

「むう、あれは○○……」
「し、知っておるのか雷電!?」

(という定番のやり取りは今でもあちこちで
パロディに使われています)

全ての物事の起源は古代中国で生まれた
謎の拳法という主張の架空の出版社
民明書房刊(本のタイトル)」より、
という解説がなされます。

語り切れないのでまた次回。

魁!!男塾 第1巻

魁!!男塾 第1巻