昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

たら子(原作:蛇蔵&鈴木ツタ)『天地創造デザイン部』

天地創造デザイン部』(17~)は神様が
生物を造ろうと思ったけど面倒になって
下請けに出した、という設定で
人間のデザイナーたちが生物のデザインを考えると
いうコミカルでためになる(?)お話です。

確かに自然に進化したというよりは
誰かが意図的に作ったものとしか
思えない生き物、結構いますよね。

(作中にも出てくるピンポンツリーとか
走るウニとか)

女性天使の上田さんと男性の新人天使・下田くんが
神様との連絡係で

神様がデザインを依頼してデザイナーとエンジニアが
試行錯誤、OKなら天使が「天啓です!」と叫びます。

その一言が出るまで、デザイナーたちがどれほど
頭を悩ませるかことか。

そしてエンジニアの火口さんがどれほどツッコミを
入れまくるか……。

冥戸「“なる早で”って言われたから
頑張ったのに返事来ない……

時間……あったんだね……!!」

金森「はい来た“見てから考える直し”ーー!!
そういうことは最初からちゃんと言えーーっ!!」

あれ、なんだろう涙が……
わかる……わかるぞ……その気持ち……!!!

単なる学習漫画になっていないのは
むしろ大人の方が共感できるような
「クライアントからの無茶振りをこなす
下請け」という体だったり、

キャラの立ったデザイナーたちのやり取りが
面白いからでしょう。

鳥をデザインした金森さんが

「鳥の卵を蛇から護ろうと」巣の形を変えるよう
アップデートをすれば

蛇をデザインした水島さんが
「その鳥の卵を蛇が食べられるよう」
性能を変えた結果、鳥の巣がダンジョンの
ようになったとか

もふもふ好きな海原さんがデザインしたラッコが
木村さんが与えたエビやカニの旨さに目覚めてしまい

北の海ならサメもいない、水が冷たいから最高級の
毛皮を着せよう、肺を大きくしてポケットもつけて、と
萌えのあまり甘やかしすぎな生き物ができたり

本当にこんなだったら楽しいだろうなと
思わせる話がいっぱいです。

一話完結なのでどの巻から読んでも大丈夫です。

動物好きな人にも仕事モノが好きな人にも
おススメですよ。

天地創造デザイン部(1) (モーニング KC)

天地創造デザイン部(1) (モーニング KC)