昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

寺沢武一『コブラ』その2

コブラの魅力の一つは軽妙洒脱な台詞回し。

大人気ラジオ番組DGS最新回ではコブラの名言を
カルタにした「コブラパーティ」で
盛り上がっていました。

一言でいうと「粋」これに尽きます。

書きだすとキリがないのですが

「なぜ あなたは笑うの こわくはないの……」

コブラ「こわいさあ だがオレは
あぶない目にあえばあうほど 
口もとがゆるんでくるんだ」

コブラッ!!その方 たったひとりで
姫を助けに来てくれたのか」

コブラ「ワンマン・ショーをやりたがるのは
オレの本能みたいなもんでね」

個人的にクリスタル・ボーイの
前に現れての

コブラ「ノックをするべきだったかな」
ボーイ「いいさ オレと貴様の仲だ」
のやり取りは今でも最高だと思います……!

そして何といってもコブラという男の中の男が
活躍するにふさわしい、奇想天外の世界設定が
素晴らしい。

しかもエピソードのほとんどが1話~数話完結で、
短いのに一本の映画を観たような濃密さです。

何故か子供の頃、コミックス13巻だけウチに
あったので、

「人間の欲望を利用して寄生する、ダイヤモンドの
歯を持った植物マンドラド」

「ダイヤモンドを燃やして走る黄金の汽車」

「足が車輪状に進化したインディアン」

は特に印象深いです。

他にも巨大魚ジゴルの腹の中に呑み込まれた先に
黒竜王」に支配される都があった「黒竜王」編

伝説の海賊キャプテン・ネルソンのかくし財宝の
地図のイレズミを持つ娘たち
「イレズミの三姉妹」編
(82年の劇場アニメはこの話)

格闘球技「ラグ・ボール」編、

異世界へ迷い込んで姫を助ける「異世界レース編」

光明神アフラ・マズダの力を受けた仲間たちと
共にコブラが暗黒神(アーリマン)の力を
得たクリスタル・ボーイと戦う
「六人の勇士」編など

登場人物、世界観がコブラとレディを除いて
まるごと入れ替わっても成立するのは
すごいとしか言いようがない。

70年代とは思えぬ完成度の高い絵とシナリオ、
凝った設定、どれを取っても今なお色褪せぬ名作です。

コブラ・パーティ

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