『コブラ』の魅力の一つは軽妙洒脱な台詞回し。
大人気ラジオ番組DGS最新回ではコブラの名言を
カルタにした「コブラパーティ」で
盛り上がっていました。
一言でいうと「粋」これに尽きます。
書きだすとキリがないのですが
「なぜ あなたは笑うの こわくはないの……」
コブラ「こわいさあ だがオレは
あぶない目にあえばあうほど
口もとがゆるんでくるんだ」
「コブラッ!!その方 たったひとりで
姫を助けに来てくれたのか」
コブラ「ワンマン・ショーをやりたがるのは
オレの本能みたいなもんでね」
個人的にクリスタル・ボーイの
前に現れての
コブラ「ノックをするべきだったかな」
ボーイ「いいさ オレと貴様の仲だ」
のやり取りは今でも最高だと思います……!
そして何といってもコブラという男の中の男が
活躍するにふさわしい、奇想天外の世界設定が
素晴らしい。
しかもエピソードのほとんどが1話~数話完結で、
短いのに一本の映画を観たような濃密さです。
何故か子供の頃、コミックス13巻だけウチに
あったので、
「人間の欲望を利用して寄生する、ダイヤモンドの
歯を持った植物マンドラド」
「ダイヤモンドを燃やして走る黄金の汽車」
「足が車輪状に進化したインディアン」
は特に印象深いです。
他にも巨大魚ジゴルの腹の中に呑み込まれた先に
「黒竜王」に支配される都があった「黒竜王」編
伝説の海賊キャプテン・ネルソンのかくし財宝の
地図のイレズミを持つ娘たち
「イレズミの三姉妹」編
(82年の劇場アニメはこの話)
格闘球技「ラグ・ボール」編、
光明神アフラ・マズダの力を受けた仲間たちと
共にコブラが暗黒神(アーリマン)の力を
得たクリスタル・ボーイと戦う
「六人の勇士」編など
登場人物、世界観がコブラとレディを除いて
まるごと入れ替わっても成立するのは
すごいとしか言いようがない。
70年代とは思えぬ完成度の高い絵とシナリオ、
凝った設定、どれを取っても今なお色褪せぬ名作です。