昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

柴田ヨクサル『エアマスター』その1

エアマスター(96~)は元体操選手で
空中を華麗に舞う最強女子高生・
相川摩季(あいかわ まき)を主人公に、
個性豊かなキャラクターたちが
ストリートで戦う格闘モノです。

03年にはアニメ化されました。

(以下、原作通り「マキ」と表記します)

柴田ヨクサル作品のキャラたちは
強迫観念じみた信念や思想の
ままに行動する、強烈な連中揃い。

言葉を選ばずに言うと、
「どいつもこいつも頭がおかしい」

マキは身長が伸びすぎたために着地を
失敗するようになったこと
コーチだった母親の病死もあって体操を
やめたものの

「視界が狭まるようなギリギリの緊張感」を求め
ストリートファイトの世界に飛び込みます。

ちなみにマキの強さは父親でプロの格闘家・
佐伯四郎譲りです。

女好きを除けば比較的マトモなキャラですが
ジュリエッタとの決闘を前に特訓してくれと
マキがジムに来た際、

その強さに驚きつつも
「オレもいろんな技出していいか
かなりマジって事で」

と目つきが変わり、容赦なく攻撃してきます。
戦闘狂的なところも、父親似なんでしょうね。

しかしこの作品で最も印象的なキャラは
やはり坂本ジュリエッタでしょう。
(本名は謎のまま)

沢田研二好きの長身のイケメンにして
圧倒的な強さとタフさを誇り

マキのことを理想の女性「ジェニー」に
重ねて熱烈に求愛します。

あまりに力が強いため大事な相手を傷つけて
しまいますが、マキなら大丈夫と確信します。

その時のセリフ回しがまた独特で
(これも柴田ヨクサル作品の特徴)

(だけど……嫌な記憶ほど
結び目がしっかりした)

「鯉のぼりのようにハタハタとついてくる」

「でも……マキは俺を蹴っ飛ばす事ができるんだ」

※( )と「 」の使い方は間違ってません。

マキにはさっぱり通じてませんでしたが、
ジュリエッタはものすごく嬉しそうな顔をしています。

堀内賢雄さんの声もハマりまくってましたね。

その後もアプローチを続けるジュリエッタですが
念願叶って結婚できてよかったね……。

次回に続きます。

 

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