昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

みさき速『特攻天女』その1

特攻天女(95~)
レディース「夜桜会」の14歳の特攻隊長
和泉祥(いずみ しょう)を主人公に
時にドタバタラブコメ、時にドロドロした
人間ドラマを描く一風変わった族モノです。

今日は祥の誕生日兼結婚記念日なので
語ってみます。

祥は線の細いイケメンとケンカが大好きという
真っ直ぐでちょっとおバカなヤンキー娘。

(人質にされ、この子を傷つけたくなかったら……
と脅され、屈しようとした高村に)

「あたしはモノじゃねぇぞ
ちっとばかしキズモンになったぐれーで
価値が下がってたまるか!!」

と、突きつけられた刃に自ら顔を押しつけて
頬とタンカを切る男前な一面もありつつ、

イケメンを前にすると「住所と電話番号っ!」と
必死にナンパするような一面もありました。

※当時、携帯電話が出回り始めた頃ですが祥は持ってません。

序盤は祥がイケメンに惚れてはフラれるのに
全く好みじゃない、男ばかりの暴走族「鬼面党」の頭・
高村大に惚れられて……というラブコメ部分もありました。

この高村と祥の他に

祥を溺愛する「夜桜会」頭・天野瑞樹や
彼女にフラれて出奔していた
「鬼面党」特攻隊長・遊佐明仁

「鬼面党」の良心にして副党首・井沢吉成と
男装してまでも高村の傍にいたい
親衛隊長・矢野アキラが
この作品のメインキャラです。

個人的に遊佐初登場時、アキラを
女だと見抜いてキスしたため

アキラの正体がバレることを何としても
防ぎたい祥が瑞樹を動かし、

遊佐が高村にキスする=ホモと
皆に思わせるエピソード大好きです。

この時の二ページ見開きの高村の表情には
大爆笑しました。

平和な話は本当にほのぼのなんですよ……!
こういう回は短編で

「族狩り」「月下仙女」編など長編は
内容もかなり暗く重くなります。

この当時、暴走族・ヤンキーの抗争を描いた
作品はかなり多く

通常はアクションやケンカが
メインで描かれるものですが、

この作品の特色として他者に執着する
だいぶドロドロした愛憎劇が主になります。

語りきれないので次回へ続きます。

 

特攻天女 1

特攻天女 1