昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『仮面ライダーオーズ』その2

『オーズ』を語る上で欠かせないのは
2号ライダーに当たる仮面ライダーバースの存在です。

800年前の錬金術師によって造られ、
コアメダルという色のついたメダルで変身する
オーズと違い、

バースはつい最近、真木博士によって造られ
人間の欲望から大量生産される「セルメダル」で
変身します。

正確にはバース初登場は劇場版の織田信長ですが

TV版では初登場は16話、装着者は伊達明です。

序盤からオーズをサポートしてくれていた
後藤さんが遂にライダーに!と思ってたので
変身を解いた伊達さんの第一印象は

「誰……?」でした。

細身で優男タイプの多い最近のヒーローには
珍しい、ヒゲの見事なガチムチマッチョ。

この見た目で、職業は(戦場の)お医者さん。

強引でマイペースですが、頼りになる兄貴分で
陽気で能天気という印象だった映司に
別の一面があることを即座に見抜きます。

※前回も書きましたが、小林靖子脚本において
明るい始まりは罠です。

バースの変身や武器の使用に必要なためとはいえ
アンクの分までセルメダルをかっさらっていく
ちゃっかりさんだったのは

実は頭に銃弾を受けており、それを取り出す
手術費用を稼ぐのが目的でした。

お金目当てに敵であるグリード側に寝返った……と
見せかけておいて、前金だけちゃっかり頂いて
戻ってくるエピソードが大好きです。

この時グリード側には真木博士がいたのですが、
人嫌いで気難しい彼も、伊達さんのことは
それなりに好意を抱いていた様子。

もしも、もっと早く真木博士が伊達さんのような
優しい人と出会ってたら……と切ない気分に
なりますが、それは後日語ることにします。

また、バースは誰でも変身可能なため、伊達さんが
戦線離脱した後は後藤さんが装着します。

後藤さんは元刑事で、スペックは高いはずなのに
真面目すぎる性格が災いし、
不器用で頑なな印象がありました。

しかし伊達さんとの出会いによって彼にも変化が……。

後藤さんに関してもまた今度。
『オーズ』は本当に名作です!!