『はれときどきぶた』(97~)は同名の
人気絵本をアニメ化した作品ですが……
どうしてこうなった
としか言いようのない、シュールでブッ飛んだ
ギャグアニメになっています。
原因は監督:ワタナベシンイチ、
シリーズ構成・脚本:浦沢義雄でお察しください。
原作では、小学三年生の主人公・畠山則安
(はたけやま のりやす)が日記に描いたブタ
「はれぶた」が現実世界に現れ、
はれぶたが人の頭を吸うと、その人が考えていることが
具現化するという設定で、それはアニメでも変わりません。
しかし、キャラクターはオリキャラも交えて
強烈かつ濃厚に作られており
丸顔の主人公・則安くん(あだ名は十円安)だけは
「やれやれ」系のツッコミ役なので
比較的大人しいものの、
幼児とは思えぬ辛辣な発言をする妹・玉ちゃんや
「わーたしーは美しいー♪」と自分大好きな
則安くんのクラスの担任教師・和子先生、
個人的に大好きすぎて口癖の「無駄に」が
うつってしまった武蔵小金井くん、
解説兼ツッコミのお天気おねえさん、矢玉アナなど
原作を知らなくても「絶対コレ元の絵本と
違うやろ……」と断言できる奇人変人が
揃いも揃っていました。
おススメはミュージカル回。
「はれぶた ミュージカル回」でググると
笑顔になれます。
本来はインストのBGMに歌詞をつけ、
各キャラクターが歌い踊るという
カオスを極めた回です。
一言でいうと「家庭訪問」なんですが
序盤からくるくる回りながら踊ってた和子先生が
いつの間にかアラビアンナイトの踊り子みたいな
扮装になって象に乗り、
似た格好の生徒たちを従えて畠山家を目指し
則安ママも、マリー・アントワネットも驚く勢いで
髪を盛りに盛り、ゴージャスなドレスを着て待ち受け
最終的に水着になって女子プロレスが始まります。
ここの松井菜桜子VS三石琴乃は最高です!
あと則安パパは和子先生に会える喜びで
職場を突き抜けて巨大化します。
いや本当にこのまんまなんですよ!!
観てると元気の出る、素晴らしいアニメでした。
- アーティスト: クロブタ,柿の木,玉ちゃん,おにぎり山,デリシャス・ピッグ,畠山則安,ナベシン,則安,阿久悠,TVサントラ
- 出版社/メーカー: ソニーレコード
- 発売日: 1998/07/18
- メディア: CD
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