昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

昭和のマンガ・アニメの花にまつわるエピソード

マンガの演出や設定は時代と共に変わって
いくものですが、

昭和の頃の作品の方が詩的というか、ストレートに
ロマンティックな演出が多かったと思います。

特に花にまつわるエピソード。

萩尾望都ポーの一族(76~)の
有名なシーン、

リーベルの巻き毛がジンチョウゲの小枝に絡み、
ユーシスが取ってあげるエピソード。

ジンチョウゲ ジンチョウゲ
金色ににおう

からみつくよ からみつく 
愛してる

文章だけだと伝わりませんが、
実に美しい場面なのです。

川原泉笑う大天使(ミカエル)』
高橋なの『あなたの知らない銀英伝などの
パロディで先に知った人も多いのでは?

キャンディ・キャンディでもアンソニー
自分が品種改良した新種のバラをキャンディに贈って
「なまえはスイートキャンディ」
という場面があったり

ガラスの仮面では謎の足ながおじさんの
象徴として紫のバラが使われています。

あさぎり夕『花詩集 こでまりによせて』では
主人公がこでまりの精に話しかけ、

『あいつがHERO!』では「ライラックの花の
王子様」という絵本が重要なアイテムです。

佐藤まり子『あこがれ二重唱』(80~)で
ポプリに憧れたり、当時のなかよしの付録にも
「なかよしギャルズ百科 愛のフラワーブック」

という、ポプリの作り方や花言葉を集めた
小冊子があったと記憶しています。

アニメだと

東映魔女っ子アニメ花の子ルンルン(79~)は
七色の花を探して旅をするのですが、
よく花言葉を紹介していました。

世界名作劇場『アルプス物語 わたしのアンネット
(83~)EDの「エーデルワイスの白い花」で

「天使の翼を花にかえたら 何になる?」
「雪のかわりに咲いた花」なんて歌詞に
エーデルワイスに憧れたものです。

 

今は花言葉なんて口にする人は
もうマンガでも見なくなりましたが

余程浮世離れした設定の作品でもない限り
ギャグ扱いなのが時代の流れを感じます。

一種の照れとかツッコミ避けなんでしょうか?