昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

宮原ナオ『三軍神参上!』その2

『三軍神参上!』は学園モノながら、それ以外から
持ち込まれる事件も多く

京介が夜な夜な人を空手で暴行していたと壁新聞に
書かれ、新吾と冷四郎が犯人捜しをするうちに

「関西番長連盟」と、それに対抗する関東の組織
「御条番長連合」の双方と出くわす……。

80年代前半だなーというエピソードですが、
おそらく京介は関西番長連盟とのいざこざで
大阪から転校することになったのだと推測できます。

関西番長連盟の刺客として、香港からカンフーの達人・
姉弟が送り込まれたり。

姉弟との対決の際、最強の姉・紅蘭と対決したのは
新吾でした。

敵として登場したので結構卑怯なこともしてたのですが
投げる方向に木の枝があったため、新吾の方が
庇ってケガをする→

「何故助けた!?あのまま叩き付ければ勝てたでしょう」
「それでも、あんたは女の子じゃねぇか……」

ベタではあるんですが、林姉弟と仲良くなれたのは
新吾がこういう性格だったからではないでしょうか。

その後和解して仲良くなった林姉弟の頼みで、
香港マフィアに追われる少女を協力して守ったりと
学園モノの幅を超えた突飛な事件も多発します。

他にも新吾の養い親「大あんちゃん」の片思いを応援し、
遂にプロポーズまでこぎつけたはいいが

「高校生のコブつき男なんかに娘はやれん」と
相手の父親に言われ、新吾が自分は出ていくからと
その父親に直談判しに行く人情話も。

 

そんな新吾は当然ながら恋愛には至って鈍感で
美久里のため、新吾から「好きだ」と言わせようと

冷四郎や京介、京介の幼なじみで関西から転入した
舞香も加わって新吾をつつき回します。

結局「好きだ」どころかプロポーズが飛び出すという
斜め上がまた新吾らしい。

今読むと昭和的なベタさがあるわけですが、
それがまた何ともあの時代の「青春」な
暖かさや甘酸っぱさを含んでいるわけで。

今でも大好きです。

舞香や香蘭のような強い美女キャラも素敵。

だから電子書籍とか新装版とか……新しいの出してください……。