昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

いがらしゆみこ・水木杏子『キャンディ・キャンディ』その2

キャンディ・キャンディの魅力の一つは
活き活きとしたキャラクターたち。

主題歌の「おてんば いたずら 大好き」の
歌詞に違わず

寮のカーテンをロープ代わりに向かいの男子寮の
(間違えてテリィの)部屋に飛び込み

反省室から脱走し、屋根伝いにアルバートさんの
いる動物園まで出かけて行くキャンディの
強烈なバイタリティ。

 

キャンディを取り巻く、個性豊かな男性キャラも素敵です。

永遠の王子様、アンソニー

若死にしたことでキャンディだけでなく当時の
少女たちにとっても永遠の憧れになりました。

アンソニーの従兄であり、仲良しのステアと
アーチ―の兄弟。

個人的にポンコツ発明家のステアが
好きだったので

志願兵としてフランスへ行き、
戦死したのは泣きました……。

 アーチ―はオシャレさんですが、ステアの発明の
テスト=失敗に巻き込まれる常識人枠でもある。

 

そしてイギリスで出会った貴族にして不良息子、
テリュース・G・グランチェスター(通称テリィ)

女優との私生児のため寄宿学校に追いやられて
やさぐれ中。

キャンディに魅かれていきますが
イライザの罠で引き裂かれ、

学校を辞めた後、俳優になります。

キャンディと再会するも、自分を庇って大怪我した
女優のスザナを見放すことができず……。 

「丘の上の王子様」=ウィリアム大おじさまでも
あった動物好きのアルバートさん。

序盤はヒゲのむさくるしいオジさんでしたが
実は変装で、本当はアンソニーが大人になったような容姿。

 

しかし何より、キャンディをいじめる悪役兄妹
ニールとイライザのインパクトの強さは伝説クラス。

 イライザの方が首謀者で、ニールはおまけ
みたいなものですが

ステアの死を、自分の(キャンディとの婚約)願望に
利用したことは未だに許せない……!!!

 40年以上前の作品ですが、これだけ熱く語れる
名作と言うことです。

諸事情で新装版も出せず、スピンオフも作られないのは
本当に残念としか言いようがありません……。