『風魔の小次郎』はタイトル通り風魔一族の
忍び、小次郎を主人公とする忍者バトルものです。
序盤は風魔の里にいた修行中の身の小次郎が
主君筋である北条家の依頼で「白鳳学院」に
転入してきます。
ライバル校「誠士館」にも実は忍びがいて、
白鳳学園はスポーツの試合のたびに負け続き。
そこで同じ忍びの小次郎が大活躍する……
という当時のコミカルな風潮に合わせた
展開になってました。
しかしそこはジャンプ作品。
あっという間に本格的なバトルものになります。
そうなってからの「夜叉一族編」「聖剣戦争編」は
熱く語る人が多いですが、序盤の部分は
あまり語られない気がします。
「メルヘンだなァ~ッ」なんて口癖だったり、
「だって木刀はともだちだもん」
なんてC翼パロやらかしたりと
1巻の小次郎のアホの子ぷり可愛いですよ。
小次郎の夢オチですが、序盤のヒロインの一人
北条姫子のヌードシーンは当時のジャンプの
巻頭カラーでした。
表紙をめくるといきなりヒロインが裸というのは
読者も度肝を抜かれたのでは?
(寝ぼけて抱きつこうとして、もう一人のヒロイン
蘭子にひっぱたかれます)
シリアス展開になってから登場してきた竜魔や項羽・
小龍や霧風がコミカルなノリで
学園生活してるのも見たかったかも。
しかし鎖かたびらも手裏剣もなく、忍法○○とも言わず、
学ラン+木刀で忍者モノだと受け入れられてるのが
この作品のすごいところだと思います。
※「風魔○○」な技はある。
星矢人気もあって90年代にOVA化されてますが、
2000年代に入ってに実写ドラマやミュージカル化
された時は本当に世の中何があってもおかしくないなと
思いました。
そしてアニメ化や実写化のたびに、
原作では顔が明らかにされないまま棒立ちで瞬殺された
夜叉一族の不知火に素顔や設定ができるので、
彼が一番ラッキーなキャラかも……。
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