昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『風魔の小次郎』「メルヘンだなァ~ッ」

風魔の小次郎はタイトル通り風魔一族の
忍び、小次郎を主人公とする忍者バトルものです。

序盤は風魔の里にいた修行中の身の小次郎が
主君筋である北条家の依頼で「白鳳学院」に
転入してきます。

ライバル校「誠士館」にも実は忍びがいて、
白鳳学園はスポーツの試合のたびに負け続き。

そこで同じ忍びの小次郎が大活躍する……
という当時のコミカルな風潮に合わせた
展開になってました。

しかしそこはジャンプ作品。

あっという間に本格的なバトルものになります。

そうなってからの「夜叉一族編」「聖剣戦争編」は
熱く語る人が多いですが、序盤の部分は
あまり語られない気がします。

「メルヘンだなァ~ッ」なんて口癖だったり、

「だって木刀はともだちだもん」
なんてC翼パロやらかしたりと
1巻の小次郎のアホの子ぷり可愛いですよ。

小次郎の夢オチですが、序盤のヒロインの一人
北条姫子のヌードシーンは当時のジャンプの
巻頭カラーでした。

表紙をめくるといきなりヒロインが裸というのは
読者も度肝を抜かれたのでは?

(寝ぼけて抱きつこうとして、もう一人のヒロイン
蘭子にひっぱたかれます)

シリアス展開になってから登場してきた竜魔や項羽
小龍や霧風がコミカルなノリで
学園生活してるのも見たかったかも。

しかし鎖かたびらも手裏剣もなく、忍法○○とも言わず、
学ラン+木刀で忍者モノだと受け入れられてるのが
この作品のすごいところだと思います。

※「風魔○○」な技はある。

星矢人気もあって90年代にOVA化されてますが、

2000年代に入ってに実写ドラマやミュージカル化
された時は本当に世の中何があってもおかしくないなと
思いました。

そしてアニメ化や実写化のたびに、

原作では顔が明らかにされないまま棒立ちで瞬殺された
夜叉一族の不知火に素顔や設定ができるので、
彼が一番ラッキーなキャラかも……。