今月のホビージャパンの表紙が
『ブライガー』でした。驚きと喜びに打ち震えつつ
語りたいと思います。
簡単に言うとSF版『必殺仕事人』
時代は2111年、既に人類は宇宙に進出しており
コネクションと呼ばれる複数のマフィアが
のさばる無法地帯で、
悪を裁く宇宙の始末屋「コズモレンジャーJ9」が
お呼びとあらば即参上!!なお話。
頭脳派のクールなリーダー、
「かみそりアイザック」
射撃の達人、戦闘担当の二枚目
「ブラスター・キッド」
メカ担当でお茶目な「飛ばし屋ボウィー」
ナイフ投げと銃器・爆薬に長けた紅一点
「エンジェルお町」
ボンバー・ギャルという響きがとても懐かしい。
&オペレーターやメカニックを担当する
シンとメイはアイザックに
引き取られた孤児の姉弟。
&アイザックの代理人として依頼人と会ったり
時には敵とも通じる曲者おっさん、ポンチョ。
メインはこの7人です。
『ブライガー』の特徴はみんな全力で
カッコつけてることと、明るいノリなこと。
この当時、『ヤマト』や『ガンダム』、
他の東映ロボットアニメなどもみんなシリアス
寄りで真面目な作品が多いんですよ。
そんな中、常にユーモアを忘れない
親指立てて笑顔で「イエーイ!」な
『ブライガー』はものすごく新鮮でした。
ムック本か何かでアメリカの探偵ドラマ
『サンセット77』を参考にしているとあったので、
アメドラの雰囲気が入っていると思えば納得です。
『仕事人』が元ネタだけに、依頼人の
大事な家族や恋人が惨い死を
遂げていることも結構あります。
それでも彼らは湿っぽくならない。
「善人を泣かすような奴らに情けは無用」
(BYアイザック)の一言で、
命乞いする悪人どもを容赦なく退治するのも
小気味よい。
天才アニメーター金田功さんによる
「金田アクション&金田エフェクト」が
存分に仕込まれたOPは今なお
高く評価されていますね。
トランペット多めの哀愁漂うBGMも
殺伐とした世界に相応しく、
山本正之の匠の技が光ります。
『ブライガー』に出会ってなかったら、
多分私もここまでオタクにはならなかったかも……。
私の(オタク)人生の始まりであり、
特別な作品です。