スパイ映画の影響なのか、昭和のマンガでは
マイクロフィルム争奪戦のエピソードが
やたら多かった気がします。
だいたい追われてる人が意外なところに
隠したため、ドタバタ劇が行われるパターン。
しかも持ってる側は、知らずに騒動に巻き込まれたりします。
『エロイカより愛をこめて』では
仕込んだらジェイムズ君が買って伯爵に履かせたため
少佐が伯爵を追いかける羽目に。
『三軍神参上!』でも香港マフィアに狙われている
少女を護っていたら、彼女の髪飾りに刑事だった父親が
託したマイクロフィルムが……というオチでした。
『有閑倶楽部』では香港マフィアの覚醒剤密輸ルートの
証拠となるマイクロフィルムが、偶然食事の中に入ってしまい、
それを知ったマフィアに捕まり、有閑倶楽部の
面々が下剤を飲まされ、おまるを持つ羽目になるという
百万乙女のバイブル「りぼん」にあるまじき展開に。
『有閑倶楽部』には他にも、バチカンの秘密を暴露する
カセットテープが修学旅行中の悠理のカバンに入れられ、
イタリアマフィアに追われる話もあります。
『動物のお医者さん』では菱沼さんが静電気で
フロッピーを使用不可能にするエピソードが。
『名探偵Mr.カタギリ』ではある女性が
一服盛られて18禁映像を撮られてしまったため
そのビデオテープを相手から奪ってほしいという
依頼がありました。
『メタルK』では敵組織の名簿がある会社の
古い書類を集めた倉庫に置かれており、
(紙のリスト……、しかもアイウエオ順……)
と思ったことがあります。
『新・コータローまかりとおる!』で美杉留美子が
帝真紅郎に提供した情報はMOに入っていました。
最近だと映画『HiGH & LOW2』でUSB争奪戦が
繰り広げられてましたが、
(ネットにUPってそういうことじゃない……)と
みんなツッコんだはず。
そのうちUSBでも古いって言われるんだろうな……。