昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『キャプテンキッド』ジョーカー・バラード

野比呂士『キャプテンキッドは90年に
連載開始、ワンピースより前に「海賊王」を
名乗ってる漫画です。

時代設定は産業革命ですが、キッド一家の帆船
「ドレイク号」には人魚(マーメイド)砲という
アトランティス由来のビーム兵器があり、

キッドの武器、黒い雷を放つ「黒魔剣」
(ブラックライトニング)も同じく
アトランティス製のものです。

緻密な絵柄と舞台設定の中に、
トンデモ超科学が同居してるのは
野比呂士作品の魅力の一つ。

大雑把にあらすじを説明すると、

眼帯に頬キズの17歳のイギリス海賊キッドは、
ある日マリーナという緑色の髪の少女と出会う。

彼女は実は人魚で、アトランティスのお姫様だった。

アトランティスを救うため、七つの秘宝を求めて
キッド一家の冒険が始まる……。

冒険とアクションとロマンがてんこ盛りの
王道少年漫画です。

女好きのキッドを船長に、"死神”の異名を持つ
元殺し屋のジョーカー、

銃使いの美形牧師、実は貴族出身の
ハリー・ライムと個性豊かなキャラも魅力です。

私のお気に入りはジョーカーで、
ブーメラン剣という名前通りの形をした、
ブン投げて攻撃する剣の使い手です。

元殺し屋だの死神だの物騒な呼び名のわりに、
女性アレルギーとか幽霊怖いとか

北の小国のお姫様と純愛したりとか
ギャップ萌えのかたまりのようなキャラ。

 

その後同作者の『天空の覇者Z』で
同じブーメラン剣を持つJが登場しており、
間違いなく子孫だろうと脳内補完してます。

紅海、北欧、インド、ギリシャタヒチ、香港と
本当に世界をまたにかけた大冒険でした。

なお7つめの秘宝がマリーナ本人だった
辺りで、ラストはお察しください。
(=実質6つしか秘宝は登場しない)

アトランティス編読みたかったです、
宇野先生……(泣)