昭和の漫画では、ヒロインの体型や子供っぽさについて
気軽にひどいことを言われていました。
『あいつがHERO!』のお京さんが若菜に対して
「チビガキチンクシャ ナインペタンのネンネ」
『はいからさんが通る』では、
主題歌の2番が「ガッカリするほどペチャパイ」な上に
「そういえば見事なチンクシャ!
それに加えて美しいナインペタン!」
紅緒が少尉の婚約者だと気づいた時の
鬼島さんの喜びのセリフ。
少尉は鬼島さんに、紅緒のことをどう話してたのか
ものすごく気になりますが、それは置いておいて。
『究極超人あ~る』ではヒロインのさんごが、
「走っても胸が揺れない大戸島さんごさんでした!」
などと体育祭のアナウンスで言われ、
『イブの息子たち』でも、女だと思われたジャスティンが
(胸がないから)“関東平野ちゃん”とあだ名をつけられます。
普段でも白痴美だの襲われ願望のマゾだの
ひどい言われようです。
※文庫本などでは「幼稚美」表記のことも。
今だと発言ひとつで炎上することもありますが、
当時は単なる言葉遊びとして普通に
受け入れてましたね。
よくネット上にこち亀の両さんが
「女なんか創造力がねぇんだから
食う、着る、遊ぶ
この三つだけ考えてりゃいいんだよ
あっちいけ!」
と言ってる画像が貼られてますが、
両さんが特別、女性蔑視なのではなく、
誰もが言いたい放題の風潮だった
ことは書いておきます。
(しかもこの後、麗子に電話機ぶつけられてる)