昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

マンガ複数語り

(小ネタ)フィクション作品におけるムチ使い その1

ムチ使いと聞いて皆さんは誰を思い浮かべるでしょうか? 悪役、Sキャラ、女王様といったイメージの方が強い気がしますが 70年代ヒーローにはムチ使いが結構いました。 『ゴレンジャー』(75~)アカレンジャー 『怪傑ズバット』(77~)ズバット 主題…

(小ネタ)昭和作品のチーム編成の変化・巨漢キャラの扱い

一口に「巨漢」と言ってもタイプは色々ありますが 定義として「太い・いかつい・大男」といった、他のキャラとは明らかに体格差があるキャラということで。 70年代作品には「巨漢キャラ枠」でもあるのかというくらい定番のキャラでした。 『科学忍者隊ガッ…

(小ネタ)昭和と平成のキャラ造形の違い・イケメン編

昭和の漫画では、カッコいいとか有能とかの美男美女キャラはとにかくハイスペック要素盛り盛りで構成されていました。 河惣益巳『ツーリング・エクスプレス』(81~)だと、 主人公シャルルは天使のような容姿で20歳過ぎても女装が似合い、 10か国語を…

(小ネタ)昭和のお嬢様キャラ・少年誌編その2

80年代半ばを過ぎると黒髪ストレートのロングヘアのお嬢様が減っていきます。 『DRAGON BALL』(84~)ブルマ 世界有数の大企業「カプセルコーポレーション」社長令嬢。 一人で冒険の旅に出て、何でも作れるバイタリティ溢れるキャラです。 彼女の場合は…

(小ネタ)昭和のお嬢様キャラ・少年誌編その1

少年マンガと少女マンガでは当然ながらお嬢様キャラの造形もかなり違いがあります。 『あしたのジョー』(68~)白木葉子 白木財閥の令嬢。黒髪ストレートロングヘアで前髪は上げてます。 恋愛フラグはないとは言いませんがジョーと力石を見守るポジション…

(小ネタ)昭和のお坊ちゃんキャラ・少年誌編その1

剣崎、ランドルとお坊ちゃんキャラが出たので語りたくなりました。 70年代前後はまだ日本が全体的に貧しかったせいか、主人公も貧乏な生まれが多く、 その対極のキャラとしてお坊ちゃん属性持ちも多数いました。 有名どころでは 『巨人の星』(66~)花…

(小ネタ)みんな大好きチェーザレ・ボルジア

歴史上有名な人物がマンガのキャラとして登場するのはよくありますが ジャンヌ・ダルクや織田信長のように知ってて当たり前の扱いでこそないものの 歴史スキーがこよなく愛する人物がチェーザレ・ボルジアです。 何しろイタリア史専門の塩野七生さんの伝記か…

(小ネタ)昭和のお嬢様キャラの特徴「ほほほ笑い」

「ほほほ……」だとお上品な感じで「おーっほっほっほ」だと高慢なイメージですね。 ライバルキャラ、意地悪キャラのお嬢様のお約束の一つに「高笑い」がありますが、 70年代~80年代前半までは高笑いするような女性キャラは悪役であって、イコールお嬢様…

(小ネタ)昭和のお嬢様キャラの特徴「縦ロール」「お嬢様口調」

『アンジェリーク』のロザリアを見てたら語りたくなりました。 縦ロールのお嬢様キャラといえば?と、昭和生まれに聞いた場合、答えはだいたい 『エースをねらえ!』竜崎麗香(お蝶夫人) 『ガラスの仮面』姫川亜弓 『キャンディ・キャンディ』イライザ・ラ…

(小ネタ)アニメOP・EDで踊る元祖は?

『ワタル』新作EDも旧作と同じ「a・chi・a・chiアドベンチャー」なのを喜びつつ (アニメOP・EDで踊るのっていつからなんだろう……)とふと思い返してみました。 ※以下、アニメ化の年を書いてます。 私の記憶にある一番古いアニメのダンスシーンは『うる星や…

(小ネタ)80~90年代の二次元キャラの奇抜な髪型

※髪のセットやヘアカラーが前提の作品やキャラについて語ります。 「生まれつき」逆立ってたりピンクや緑の髪色なんかは除外します。 80~90年代のビジュアル系バンド全盛期には、セットのたびに整髪スプレーを一本空にするような髪型が流行ってました。…

(小ネタ)マンガに残る当時の流行 バンダナとカチューシャ

80~90年代前半にはバンダナをハチマキのように額に巻くのが流行っていて、アニメキャラにも多数いました。 『ダンクーガ』の亮や『ダイの大冒険』のポップ、 『鎧伝サムライトルーパー』(88~)では秀と当麻、 『サイバーフォーミュラ』(91~)で…

(小ネタ)漫画・アニメの環境問題

今時は地球温暖化やプラスチックごみの問題をよくメディアで見ますが 時代によって環境汚染の原因や取り組み方も違っていてそれはフィクション作品にも影響を与えました。 70年代の『はるかなるレムリアより』では光化学スモッグ、 80年代序盤の『電子戦…

(小ネタ)昭和の悪態の変遷 イモとタコとバーロー

前々から思ってたんですが『名探偵コナン』でお馴染みの「バーロォ」「バーロー」 言うまでもなく「バカ野郎」が変化したものですがわざわざ変化させるのが昭和っぽい。 類似例:誰かが逃げ去る際や、危うく誰かを轢きそうになったトラックの運ちゃんなどが…

(小ネタ)暴走族っていつからいるの?

ググってみたら70~80年代には日本で社会問題化してたそうです。 ※50~60年代には「カミナリ族」と呼ばれていましたが、当時日本が貧しかったことを考えれば、遊び目的で大型バイクを所持できる若者自体少なかったはず。 『悪魔の花嫁』(75~)で…

(小ネタ)80年代主人公は大人に逆らう風潮

80年代は「権威や権力にはとりあえず逆らうもの」という風潮が強かったためか主人公もそういうものに対して反発します。 特に80年代後半の作品。 番長や不良が80年代前半で影を潜めたかと思えば普通の立場のキャラが反骨心旺盛になりました。 『ダンク…

(小ネタ)昭和の美形キャラの象徴「バラ」

背景に描かれる、口にくわえる、胸に飾る、手に持つと演出法は色々ですが、バラ=キザ男や美形キャラ、(転じてナルシストやカン違い男まで)を現すアイテムです。 元ネタはオスカルのはず。OP『薔薇は美しく散る』のレコードジャケットから赤いバラをくわ…

(小ネタ)昭和の「サ店」、平成の「カフェ」その2

平成に入ってもマンガの中での喫茶店・カフェの役割はそう変わらず 『名探偵コナン』(94~)に登場する喫茶店「ポアロ」は小五郎さんのご飯だけでなく安室さんの表の顔も提供していますね。 『東京喰種』(11~)の昭和レトロな喫茶店「あんていく」は…

(小ネタ)昭和の「サ店」、平成の「カフェ」その1

喫茶店、略して「サ店」です念のため。 昭和のナンパ文句の定番「カノジョ、お茶しない?」も含めてもう死語と言ってもいいでしょう。 昭和の頃は学生が背伸びして入れるオシャレな大人の空間で 今はすっかりファーストフード店と同種の身近な存在というイメ…

(小ネタ)昭和の漫画は脳ミソが好き?

70年代頃は「脳移植手術」がホットワードだったのか、やたらと漫画に登場します。 繋ぎ合わせた死体に、生きた人間の脳を移植して美女に生まれ変わらせる高階良子『地獄でメスがひかる』(72~) 歳を取った女優が若返りのため自分の娘に脳移植を計画す…

(小ネタ)昭和のホラー漫画 人形モノ

昭和の頃、夏になるとりぼんやなかよしでは必ずホラー漫画が載っていたものです。 人形が人を襲う話は結構多く、 個人的に一番怖かったのは美内すずえ『妖鬼妃伝』(ようきひでん 80年)登場するのは日本人形。 この作品における人形は、妖鬼妃とその一門…

(小ネタ)「水金地火木土天海冥♪」だった頃

甥っ子が科学雑学系の本が好きなのでその系統の本を読んでいて思い出しました。 2006年に惑星の基準が変わり、冥王星は太陽系9番目の惑星でなく「準惑星」扱いになりました。 当時、友人に 「セーラープルートとかプラネットマンの立場はどうなるの!?…

(小ネタ)ボイン→巨乳→爆乳

平成元年作品の『巨乳ハンター』ではDカップ=巨乳でしたが 昭和の頃はCカップあればボイン、グラマーと呼ばれていたものです。 今やEやFのグラドルも珍しくなく「爆乳」なんて言葉も出てきました。 現実の女性たちが食生活の変化で発育が良くなったとか…

昭和のマンガとオカルトブーム その3

昭和のオカルトには「超能力」も欠かせません。 1971年、心霊研究家であり、ESP研究家でもある中岡俊哉による『テレパシー入門』を皮切りに、超能力に関する本が大量に出版され、 1974年に「スプーン曲げ」で話題になったユリ・ゲラーが来日、ブ…

昭和のマンガとオカルトブーム その2

1973年に『ノストラダムスの大予言』(五島勉著)が発売され、大ブームになりました。 「1999年7の月 空から恐怖の大王が来るだろう」の文言が人類滅亡と解釈されます。 当然、それをネタに色んな漫画が描かれました。 あさぎり夕『きらら星の大予…

昭和のマンガとオカルトブーム その1

先日『日本懐かしオカルト大全』(寺井広樹・白神じゅりこ 監修並木伸一郎)という本を読みました。 懐かしい気になるより、それをネタにしたマンガを思い出したので語ってみます。 1970年代に心霊ブームが起こり、心霊写真の本やコックリさんが流行りま…

(小ネタ)『北斗の拳』当時の影響

『北斗の拳』リアルタイムでの影響はとても大きく、 マガジンでも「北斗のブラックジャック」こと真船一雄『スーパードクターK』が連載されたり、 アニメでは『レイズナー』第二部が北斗の作風と世界観になり、 『ダンクーガ』22話で、レイと同じ声の亮が…

マンガの中のストーカーの概念・ビフォーアフター

「ストーカー」=特定の誰かに執着しつきまとう変質者的な意味になったのは、実は日本では90年代からです。 アメリカで80年代に起きた犯罪により、ストーキング防止法ができたのが90年。 その事件を元にしたテレビ映画が作られ、日本で公開されたのが…

(おまけ)昭和のマンガに登場する、作者以外の関係者

作者が自分のマンガに出るのはよくあると前回書きましたが、 別パターンで担当者や同業者を出すこともありました。 『Dr・スランプ』に登場するDr.マシリト=担当・鳥嶋さんが特に有名でしょう。 『ダイの大冒険』のマトリフでもあります。 『ついでにとんち…

昭和のマンガ名物 登場する作者

昭和のマンガでは、作者がキャラクターの一員として登場したり、 作中でキャラが作者に対してメタなセリフで突っ込んだりすることがよくありました。 手塚先生が何度もやってたので皆当たり前のように続いたのでしょう。 青池保子『イブの息子たち』(75~…