昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

猫十字社『小さなお茶会』

『小さなお茶会』(78~)は、はなのめ村で暮らす猫の夫婦、職業は詩人(猫)の「もっぷ」と奥さんの「ぷりん」のほんわかメルヘン漫画です。 人間の顔に猫耳がついてるタイプではなく、シンプルな絵の猫なので、今見るともっぷがゆるキャラのようです。 …

大場つぐみ 小畑健『DEATH NOTE』その2

この作品最大のヒットの理由は月とLの頭脳対決と関係性でしょう。 Lは1巻では人前に姿を見せず、2巻から月の父・夜神総一郎が指揮を執る捜査本部の前に顔を出します。 ひょろっとした体つき、ハイライトのない死んだような目、ボサボサの髪、親指がいつ…

大場つぐみ 小畑健『DEATH NOTE』その1

『DETHE NOTE』(03~)は「名前を書かれた相手は死ぬ」死神のノートを拾った主人公夜神月(やがみ らいと)と、彼の歪んだ正義を阻もうとする探偵L(エル)側との推理合戦を描いた作品です。 06年に実写映画化、テレビアニメ化、テレビドラマや舞台に…

『仮面戦隊ゴライダー』

現在公開中の『仮面ライダージオウOver Quartzer』にちょっとだけ登場!記念に語ります。 『仮面戦隊ゴライダー』(17)はauビデオパスで全三話で配信された作品。 当時は『エグゼイド』放送中だったので主人公の永夢が話の中心です。 大雑把なあらすじは …

(小ネタ)昭和のホラー漫画 人形モノ

昭和の頃、夏になるとりぼんやなかよしでは必ずホラー漫画が載っていたものです。 人形が人を襲う話は結構多く、 個人的に一番怖かったのは美内すずえ『妖鬼妃伝』(ようきひでん 80年)登場するのは日本人形。 この作品における人形は、妖鬼妃とその一門…

宇野比呂士『天空の覇者Z』その2

圧倒的スケールで世界を股にかける『Z』はキャラクターもまた魅力的。 主人公・天馬は普段はぼんやりしてますが、スイッチが入ると剣士らしくなります。 1巻の、加速する天馬の飛行機が音を追い越し透明な刃のように敵機を切り払う場面は何度見ても鳥肌モ…

宇野比呂士『天空の覇者Z』その1

『天空の覇者Z(ツェット)』(97~)は1933年のヨーロッパを主な舞台に、飛行機乗りの剣士・竜崎天馬がナチスドイツの秘密兵器・巨大空中戦艦「Z」の強奪騒ぎに巻き込まれたことから反ナチス同盟に加わり、真のヒトラーと戦う冒険活劇モノです。 序…

『輪(まわ)るピングドラム』

『輪るピングドラム』(11~)はウテナやユリ熊嵐の幾原監督作品。病弱な妹・高倉陽毬(たかくら ひまり)を救うため兄の晶馬と冠葉が運命を書き換えることができる「ピングドラム」を探す不思議なアニメです。 度肝を抜く華麗にしてシュールな演出、クセ…

中村光『聖おにいさん』

『聖おにいさん』(セイントおにいさん 06~)はイエスとブッダが人間界にバカンスに来て立川の安アパートで二人暮らしという設定で繰り広げられる、ゆるい日常系ギャグ漫画です。 13年に劇場アニメ、18年に実写ドラマ化しました。ブッダ=染谷将太、…

隆慶一郎 原哲夫『花の慶次ー雲のかなたにー』その2

前回語った通り、人として武将としての魅力に溢れた慶次ですが、 養父前田利久が弟・利家に前田家の家督を奪われたため生涯日陰の身という悲哀の設定もよりキャラを引きたてます。 そのため前田利家が悪役として登場しますが家督を奪った後ろめたさや嫉妬心…

隆慶一郎 原哲夫『花の慶次ー雲のかなたにー』その1

『花の慶次』(90~)は戦国武将で「傾奇者」として名を馳せた前田慶次を主人公にした時代劇アクション漫画です。 原作は隆慶一郎の時代小説『一夢庵風流記』 この作品の前田慶次は黒王号を思わせる巨大な馬「松風」にまたがり、でかい鉄の傘や朱槍を携え…

『激走戦隊カーレンジャー』

『激走戦隊カーレンジャー』(96~)はスーパー戦隊史上唯一のコメディ戦隊。伝説の車座に選ばれた地球の戦士5人が宇宙の暴走族ボーゾックと戦うお話です。 「戦う交通安全」ってすごいネーミングだ……。 「激走戦隊カ~~~~レンジャー!」が正式な発音…

浦沢直樹(作画)『MASTER KEATON』

脚本:勝鹿北星、長崎尚志。 『MASTER KEATON』(マスターキートン 88~)は、考古学者兼元英国SASサバイバル教官、現在はロイズ保険会社調査員の三つの顔を持つ男、平賀=キートン・太一の日常を描いたアクション多めのマンガです。 98年にはテレビアニ…

宇仁田ゆみ『うさぎドロップ』

『うさぎドロップ』(05~)は独身男の河地大吉が祖父の葬式で出会った「かくし子」の少女鹿賀りんを引き取り、共に暮らすお話です。 (以下、原作表記通りダイキチで) りんも祖父そっくりなダイキチになついているとはいえ、幼児との生活は何もかもが戸…

高橋よしひろ『銀牙 流れ星銀』その5(小ネタ)

戦闘シーンが連続する『銀牙』ですが緩急の「緩」に当たるギャグシーンや微笑ましいシーンも結構あります。 クロスと子供たちは和みですね。 彼女たちをどう扱うかで、新キャラ(特に敵)がどんな性格なのか読者にわかりやすく伝える役割も担っていました。 …

『ユーリ!!! ON ICE』

『ユーリ!!! ON ICE』(16~)は伸び悩むフィギュアスケート選手・勝生勇利(かつきゆうり)が、ふとしたきっかけからロシアの金メダリスト、ヴィクトルに師事することになり、ライバルのユーリと競い合いながら成長していく物語です。 19年には劇場版『…

池田理代子『ベルサイユのばら』その2

前回はあらすじなどをざっとなぞりましたが『ベルばら』最大の魅力は勿論オスカルです。 そもそも何故男装してるかというと、娘ばかり連続で生まれてしまい どうしても息子が欲しかった父ジャルジェ将軍が生まれたばかりの六番目の娘オスカルを男として育て…

池田理代子『ベルサイユのばら』その1

『ベルサイユのばら』(72~)はマリー・アントワネットとフェルゼン、貴族令嬢でもある男装の麗人オスカルを中心に、革命前後のフランス史を描いた少女漫画界の伝説とも言うべき大河ロマンです。 略称は「ベルばら」74年には宝塚で舞台化し、以降定番に…

『怪奇大作戦』第七話「青い血の女」

あらすじを簡単に言うと、孤独な老人に溺愛され、殺意に目覚めた人形が「殺人人形」を操って人を殺していくお話です。 今回はSRIの熱血漢・三沢さんがメイン。 何者かに襲撃されてケガしたのに、その傷が通り魔の証拠ではと町田警部に疑われてしまいます…

とよ田みのる『タケヲちゃん物怪録』その2

タケヲの受けた「呪い」は先代の妖怪の長、山本五郎左衛門とタケヲの先祖・平太郎とが協力して神野を討ったため、神野の呪いを子孫であるタケヲが受けていたのでした。 真相が五郎左衛門の口から明かされた際、六ちゃんが何故座敷童なのかもわかります。彼に…

とよ田みのる『タケヲちゃん物怪録』その1

『タケヲちゃん物怪録』(ぶっかいろく 11~)は、呪いのせいで世界一不運な女子高生・稲生武夫(いのう たけを)と、妖怪たちとの交流を描くコミカルでハートフルな作品です。 周りも不運に巻き込んでしまうため、故郷を出て一人暮らしを始めようとした矢…

三原和人『はじめアルゴリズム』

『はじめアルゴリズム』(17~)は独自の算式で世界を表そうとしていた小学生の関口ハジメが、年老いた数学者・内田豊と出会い、数学を学びながら成長していくお話です。 (以下、原作表記のウチダで書きます) 第一話で、ハジメの住む離島出身の著名人と…

車田正美『リングにかけろ』その2

初期エピソードはアニメ版では大幅カットと前回書きましたが それでも宿命のライバル・剣崎順だけは欠かせません。 序盤では大金持ちのお坊ちゃんでやたらとエラそうな嫌なヤツでしたが 小学生時代の練習試合で竜児に敗れて以降は彼をライバルと認め、敬意を…

車田正美『リングにかけろ』その1

『リングにかけろ』(77~)は夭折した天才ボクサーだった父の夢を継ぎ、人生をリングにかけようとする高嶺竜児&菊の姉弟の熱き物語です。 04年にテレビアニメ化しました。 序盤は「父の夢を子が果たす」「母との約束」など義理と人情の昭和の熱血スポ…

『超獣機神ダンクーガ』その3 結城沙羅

7月7日は『ダンクーガ』ヒロイン、結城沙羅(ゆうき さら)の誕生日です。おめでとう! 記念に久々にダンクーガ話を。 80年代半ば、リアルでは女性の太眉メイクが流行ってましたが、アニメで太眉のヒロインは彼女くらいでは? (あとは『Papa Told Me』…

『仮面ライダーエグゼイド』九条貴利矢 その2

7月5から東映時代劇アクション『GEZENー純恋の剣ー』公開!犬飼貴丈さん、小野塚勇人さん、町井祥真さん、武田航平さんなど特撮好きにはたまらんメンバーが出演ですよー。 というわけで貴利矢さん話の続きです。 消滅後も貴利矢さんの影響は大きく、 貴利…

稲垣理一郎 Boichi『Dr.STONE』

祝アニメ化!!本日放送開始ですよー! 『Dr.STONE』(ドクターストーン 18~)は突然、地球規模で人類と鳥類が石化する現象が起き、理系の天才高校生・千空(せんくう)と相棒の大樹(たいじゅ)は3700年後に復活。 文明の失われた世界で生き延び、人…

『さらざんまい』

『さらざんまい』(19~)はカッパにされた一稀・燕太・悠の三人の少年が人間に戻るために謎のカパゾンビと戦う歌って踊るホモアニメです。 (嘘は言ってない) 『ウテナ』『輪るピングドラム』『ユリ熊嵐』の幾原監督作品。つまり 考えるな感じろでお願い…

曽称(そね)まさこホラー作品

今年の秋に弥生美術館で「なかよし」65周年展が開催されるそうです。 個人的になかよしと聞くと、あさぎり夕さんとこの方が浮かびます。 初めて読んだのがコミカルな中世風ファンタジーの『不思議の国の千一夜』(80~)だったのでホラー作品を目にした…

高橋よしひろ『銀牙ー流れ星銀ー』その4

ベンにスナイパーが襲い掛かった時、たまたまハイエナが目撃していました。 序盤ではスナイパーの腰巾着で決して凛々しい戦士とは言えませんでしたがこの時は男を見せ、ベンを救います。 その頃本隊では、スミスが負傷したのを皮切りに赤目の部下の陣内や霧…